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［ 何気ないワンシーンに物語を ］

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本
撮った写真を載せています。レタッチなども。
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［星野 カナタ］

#エッセイ

［星野 カナタ］

［星野 カナタ］

「好き」と「好き」ってどこかで繋がっているのかな。

前日、散歩中に見つけたライブハウス。ピストルと古いステッカーが散りばめられた感じがいいなと思って写真を撮ったのだ。そしたら、彼が「ここエルレが来たとこじゃない？」と言った。エルレとは、私の好きなバンドで、最近１０年ぶりに活動再開を発表した「ELLEGARDEN(エルレガーデン」のことで、ここがライブをした場所らしい。こんな小さなライブハウスで？と思ったのだけれど、これも縁というのだろうか、「好き」が繋がった瞬間だなと感じたのだった。
［星野 カナタ］

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秋の音は夜の闇に輝く。

最近、夜の公園を歩くことが多い。以前書いた、ポケモンGOを始めた結果だ。そして、夜の撮影もなかなかに楽しい。意外と写るものなんだなぁと感心する私がいる。そして、夜のライトの灯りが少し幻想的。
    ［星野 カナタ］

    ［星野 カナタ］

    同じ構図なのに、撮る人で違う世界になる。

    これは、彼が撮った写真だ。私も似たような構図で写真を撮った。お空と赤レンガ倉庫が半分ずつ仲良く並んでいる。何にも加工してない、iPhoneで撮った写真。少し贔屓目かもしれないけれど、私はとても好きだ。
      ［星野 カナタ］

      ［星野 カナタ］

      葛藤する心と向き合っていく。それが今の目標だ。

      好きになりたい。自分の全部を好きになりたい。自分の作り出すものを受け入れられるようになりたい。好きなものを作っては、大衆向けではない自分の作品に嫌気がさす。どうして…。地道な努力を続けていたら、きっと気付いてくれる人がいるって言ってたじゃない。そんな成功者のことばなんか、ずるいだけじゃない。私も成功したい。ずっと褒められていたい。認められたい。いいじゃない。そんな欲望があったって。誰にも迷惑なんかかけてない。そうやって叫んでは涙の海を渡る。そんな毎日から抜け出せない。人の形をした欲求が、歩いている。
        ［星野 カナタ］

        ［星野 カナタ］

        ヒトリモフタリモ、スキ。

        「そんなことないですよ…」 絞り出した声は、言い慣れたコトバ。 日常の真ん中に置いていかれた私は、いつの間にか、才能に敗れた者に成り下がった。 空を仰ぐと、泣きたくなるような綺麗な色。 紫、ピンク、オレンジが混ざった世界だった。 こんなに悔しい気持ちになるくらいなら、好きなものなんて捨ててしまいたかった。 そんなことない。そんなこと…ないのだ。
          ［星野 カナタ］

          ［星野 カナタ］

          懐かしい声と紅茶と。

          なんてことない日のおやつは、少し贅沢に。なんてことない話題で盛り上がって、ちょっとだけ寂しくなる。変わらないものを多く持っていたいよ。でも変わり続けることも必要だってわかってる。冷めたスコーンに生クリームをたっぷりつけて口へ放り込む。後から追いかける紅茶が、くすぐったいのになぜか落ち着く。嫌い嫌いと言ったって、私はあなたしかいないのに。それが悔しくて、恥ずかしい。