霧の朝、軽井沢にて。
霧の朝と聞いてまず思い出すのは、叔母が持っていた軽井沢の別荘にて一人で過ごした二日間。
自然、舐めてたなと痛感しましたね。
それまで、一ヶ月逗留するのは当たり前だったけど、いつも長野出身の叔母と二人で過ごしていました。だから一人で夜を迎えるのは初めて。
シーンと鎮まりかえる漆黒の闇、森の奥。お盆も終わって観光客も寄り付かず、星野リゾートまでは徒歩15分はある。
真っ暗なベランダから聞こえる、パキッ、ポキと何かが近づく音……。
く、熊がきたのかも……。
ジェイソンだとは流石に思わない。
怖くなって二階から布団を担ぎ出して、リビングにて怯えつつ寝ました。ほとんど熟睡できなかった。
そして明け方四時くらいかな……、やっと朝日が登ってきてベランダから外へ。
浅間山から、ミルクが溢れるような霧!
ここで初めて、昔観た「ザ、フォッグ」を思い出したんですね。海に囲まれる小さな島に代々住む人々が、霧満ちる深夜に流れてきた船から降りた何者か達に、次々惨殺される話を。
私はそれまで、霧ってふんわりした蒸気みたいなものが、うっすら冬の吐息みたいに流れていくものだと考えてたんです。
ところが違うんですよ、ロンドンとかもそうなのかな。あのですね……
水がたっぷり入ったグラスの上から、牛乳をゆっくり注いでいく。
それを想像してみてください。
ゆっくり牛乳が下に沈みながら、水と混ざり合うはず。そしてグラスの中は真っ白になると思います。あんな感じの風景が、浅間山全体を覆っていたんです。
映画や漫画ではわからないリアルな自然が、まさにそこにあって。物凄い勉強になりました。
また、新幹線に乗って軽井沢に行きたいな。やっぱり私は海外よりも、電車で温泉地に行く方が好きだから。
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マダム、ムッシュ、貧しい哀れなガンダムオタクにお恵みを……。