かんなごと

20代OL 読んだもの、観たもの、行ったところ、過去もWANTも

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ドラえもんと辻村さんの化学反応『凍りのくじら』

『スロウハイツ』『かがみの孤城』の次に読むべきとネットに書いてあったので『凍りのくじら』読了しました。 <あらすじ> 「ドラえもん」の作者藤子・F・不二雄を深く敬愛する写真家の父。 彼の名を継いだ新進フォトグラファー、芦沢理帆子の高校時代を追う。 学校と、飲み友達と、元彼氏と、病床の母と、行方不明の父と。 どんな相手にも合わせてしまう、合わせられてしまう理帆子は、自分を取り巻く個性に名前を与えていく。 1章ごとにドラえもんの道具が章タイトルになっていて、 ドラえもんの道具

    • 手を差し伸べることの連鎖『かがみの孤城』

      辻村さん作品2作目は本屋大賞受賞作『かがみの孤城』です。 読み始めは「あれ、ファンタジー?入りにくいかも、、」という印象でしたが、 読み進めるにつれ、登場人物の繋がりの種明かしに驚きつつも感動でき、後編は1日ですぐに読み切ってしまいました。 1.あらすじ 2.闘い続けている人たちへ 3.余談 1.あらすじ 中学に通えなくなった7人があるとき自室の鏡の光に引き込まれ、鏡の中の城の世界に入り込む。 そこで出会った“オオカミさま”から、 「願いの鍵と願いの部屋を3月30日までに

      • 感動の伏線回収『スロウハイツの神様』

        1.あらすじ手塚治虫をはじめとした著名な漫画家が居住していた「トキワ荘」をオマージュしたシェアハウス「スロウハイツ」 人気脚本家、赤羽環をオーナーにほか6名のクリエイターが共同生活し、物語づくりに励む。 「嘘泣き女の末路」 「コーキの天使ちゃん」 嘘をついているのはだれか、コーキの天使ちゃんはだれだったのか、 「噓泣き女」はあの女のことも指していた。 あのときどん底の感情から救ってくれた天使ちゃんの真実。 それぞれの持つ過去と、これから目指す未来 2.レビュー上