感動の伏線回収『スロウハイツの神様』
1.あらすじ
手塚治虫をはじめとした著名な漫画家が居住していた「トキワ荘」をオマージュしたシェアハウス「スロウハイツ」
人気脚本家、赤羽環をオーナーにほか6名のクリエイターが共同生活し、物語づくりに励む。
「嘘泣き女の末路」 「コーキの天使ちゃん」
嘘をついているのはだれか、コーキの天使ちゃんはだれだったのか、
「噓泣き女」はあの女のことも指していた。
あのときどん底の感情から救ってくれた天使ちゃんの真実。
それぞれの持つ過去と、これから目指す未来
2.レビュー
上巻ではストーリー展開がゆっくりで、読むスピードも遅くなってしまいましたが、噂通り下巻の伏線回収からハラハラ感が強くなり、ページを捲る速さも上がっていきました。
自信家で人前では強気な環の弱さや、天才気質である公輝の人間味あふれるシーンがいじらしく、愛おしいです。
あのときのサンタがそっけなかったのは、店長に怒られるのを避けたかったからではなかったのですね。
辻村さん作品は全制覇目指したいです。