ローズマリー・サトクリフ (著) 灰島かり (翻訳)
出版社 ほるぷ出版
発売日 2020/1/17
単行本 173ページ
内容解説
実際の「アフィントンの白馬」
レビュー
作者ローズマリー・サトクリフは本書「はじめに」にて、
と語っていますけれども、たったひとつの地上絵と、その地上絵のある地方にまつわる若干の考古学的知見を偶然得たことにより、一編の忘れがたい物語を紡ぎ出してしまうとは、まさに作家(物語る人)であるなと思います。
またサトクリフは「友情」や「自然」描写の名手でありますけれども、本作も心に残る描写が多数ありました。
しかしながら最も私の心をとらえたのは
という一文でした。
その鋭い指摘は積年の疑問を、僅か数秒にて「氷解」へと導いてくれたのです。
『ケルトの白馬』。
ローズマリー・サトクリフ、疾走する創造力の物語。