ジェイソン・ヒッケル (著) 野中 香方子 (翻訳)
出版社 東洋経済新報社
発売日 2023/4/21
単行本 326ページ
内容紹介
目次
※目次を全て記載しているのは、今のところネット上で本記事のみかも
レビュー
何故「貧富の差」が無くならないのか。その理由が分かり易く、明確に纏められています。至言に溢れ、他の有益な書籍へとアクセスするための情報も満載。
「大衆」必読の良書であり、個人的に今、最もおすすめしたい一冊。
また本書の白眉は、解決への道筋がしっかりと提示されていること。
原因を知り、解決方法を学び、そして実行する一人となることは、全体の幸せへと繋がり、当然のように自身とその家族の幸せにも繋がります。
貧富の差が無くなるどころか更に広がり続けるのも、理不尽な過労死がや低賃金労働が無くならないのも、自然破壊が恐ろしいスピードで進んでいるのも、地球温暖化を止められないのも、沢山の子ども達が未来を悲観して自殺してしまうのも、根本の原因は「資本主義社会」にあるということを、今、多くの人が気づき始めています。
本書のような素晴らしい書籍の存在が、より多くの人々に認知されるよう、心より願っております。
※「大人になったらフルタイムで働くのが当たり前(しかも労働に見合わない低賃金で)」という洗脳から目を覚ましましょう
人生は本来もっと豊かなものです
※引用したい箇所は多岐にわたるため、割愛
その他
ちなみに先日記した、書籍『女性たちの声は、ヒットチャートの外に ~音楽と生きる女性30名の“今”と“姿勢”を探るインタビュー集』のレビューにぺタリンコした、春ねむりのインタビュー動画(こちら⇩)
(3:45秒辺り)にて、春ねむりが「資本主義〇ねって気持ちかもしれない」と話しているのは、本書に記されているような内容をきちんと把握しているからであると見て間違いありません。
「(中略) その悲しいこととか、そのしんどいこととかの原因が私だけににあるわけじゃなくて、例えば、社会の構造とかにあるんだなっていう風に勉強していくうちに思って、個々の事象として分け隔てられているのではなくて全部繋がって、そういう風に悪い循環が起こってるんだ(以下略)」とも話しておりますゆえ。
また、春ねむりの歌詞をいくつか聴けば「あぁ、この人は見えている人だ」ということもわかります。
しかしながら、上記した春ねむりの発言の意図を察することは「一般的にはなかなかに難しい側面もあるかもしれない」と思い、老婆心ながらこの度、書籍『資本主義の次に来る世界』のレビューを記そうと思った次第です。
映画でも絵画でも写真でも小説でも、なんでもそうだとは思うのですけれども、作品のバックボーンとなっている情報を持っているか否かによって、その作品の価値というものは全く違ってくるように思いますゆえ。
春ねむりの曲が、日本でももっと×2聴かれるようになりますように。
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