映画『特捜部Q カルテ番号64』
2018年/製作国:デンマーク、ドイツ/上映時間:100分
原題 Journal 64 英題 The Purity of Vengeance
監督 クリストファー・ボー
予告編(日本版)
※一応記事の都合上リンクを貼っておりますけれども、予告編の鑑賞はおすすめいたしません。
本作はネタバレを避けながら「予告編」や「あらすじ」等を作成するのが不可能な作品であり、それ故に頑張ってネタバレを避けた本予告編は「何が何だか訳の分からない」内容となっております・・・
STORY
本作は過去と現在を激しく行き来する構成となっており、文字で記すと非常にややこしく、且つ混乱を招く上に、最序盤の見せ場のネタバレともなってしまうため割愛させていただきます。
レビュー
特捜部Qの捜査内容に関してはどのように記してもネタバレとなってしまうため記しませんけれども、本作はデンマークの抱える現実の(複数の)社会的な問題を、エンターテインメントに落とし込みながらも、しかし何れも忖度無しに真っ向から取り扱った、優れた社会派サスペンス作品です。
また個人的には、多くの女性におすすめしたい作品となっております。
※脚本は、小説『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の映画脚本(スウェーデン、デンマーク、ドイツ合作版)を手掛けたニコライ・アーセル
「特捜部Q」の原作小説は現在のところ、全10巻中9巻までが刊行となっておりますけれども、映画化されているのは5作目までで、(映画の)おすすめは本作を含めた1~4作目まで(5作目はキャストが全員変わってしまったため)。
未見の方は「え~、中途半端なまま終わっちゃってるの?」と思われるかもしれませんけれども、ラストを上手く纏めてくれているため、映画の4作だけを鑑賞したとしてもとても楽しい時間を過ごせてしまう、素晴らしいシリーズとなっております。
話しは飛びますけれども、カール( ニコライ・リー・カース)が同僚のバクの仕事を奪う理由としてアサド(ファレス・ファレス)に、「奴の手には負えんさ、数独に数字以外を書く男だ」と話す場面には爆笑しました。
※バクは1作目でもカールに「パズルさえまともに出来ない奴」とも言われていて笑います
それにしてもあぁ……、このキャストで10作目まで制作してほしかったなぁ。
まぁ言っても仕方がないので、この続きは原作小説を読みながら脳内制作することにいたします。