熊谷守一の残した言葉から考察する『陽の死んだ日』
熊谷守一の残した言葉に関する個人的な考察 『陽の死んだ日』↑ は熊谷守一(以下、守一)の次男「陽(4歳)」が、自宅の布団で息を引き取った直後の姿を描いたものであるという。
そして守一は以下のような発言を残している。
これは、守一は当初「我が子の最後の姿を残す」ために「我が子」そのものを描こうとして描き始めたものの、夢中に描いているうちに自分でも気づかぬままに「絵(すなわち自らの世界や考えを反映した作品)」を描いてしまっている自分に気が付き、嫌になって描くのを止めてし