見出し画像

食育インストラクター取得のための最終課題を先日提出し
現在、調理師免許取得に向けて、保育園給食料理員として
実務経験を積んでいます。
そんな私が、Instagramで興味を持った展示会に行ってきました。


食育に関心を持ったことで出会えた展示会

生活の中に「食」をテーマにした体験型展示「いただきますの前
ごちそうさまの先」展。
電車を乗り継いで、青山にある伊藤忠商事の施設に行ってきました。

食材を無駄にしない。
環境に配慮する。
生産者の利益を守る。

さまざまな取り組みがパネルになって提案されていました。
食べることは生活そのもので、この問題を解決するきっかけは
私たちの生活の中にあるのではないでしょうか?と
問いかけられていました。

食べものと同時にゴミが作られている…

今回の展示会で一番興味深かったのが
「食べものと同時にゴミが作られている」ということでした。

食べられる形に出来なければ、店頭に並べることができずに
捨てるしかない。という現状があります。
1年間で600万トン。
そのうち家庭で捨てられるものが45%
家庭以外の事業等で捨てられるものが55%
これは、私たちのような消費者(購入する側)にはわからない事です。
なんせ店頭に並ばずに捨てられているのですから…
加工の効率性の悪さや扱いにくさの観点から使用されないもの
規格外としてはじかれてしまう食品や食べ残しや売れ残り等が
廃棄食品として、私たちが知らない間に捨てられています。

また、食品を生むために使い捨てられる食品もあります。
キャビアを採った後のシロチョウザメ
ワインを醸造する過程で残るブドウの種子
これらはまだ活用できるのに捨てられています。
近年、多様な食品で溢れていますが、その食品を作り出す過程で
驚くほど多くの食材が使い捨てられていると知りました。

捨てられてしまう食材を使った「すてない弁当」を購入


画像1

MENU
【パンの耳を使ったサンドイッチ】
・シロチョウザメのフィレオフィッシュ
(レタス・紫キャベツのマリネ・タルタルソース)
・イノシシのハンバーグサンド
(トマト・レタス&ケール・たまご・リンゴコンポート・ソース)
【規格外野菜のマリネ】
(しめじ・エリンギ・しめじの株元・大葉のジェノベーゼ)
【規格外にんじんのキャロットラペ】
(にんじん細切りとオレンジソース)

キャビアを採った後に廃棄されてしまうシロチョウザメのフライ。
フワフワ食感で、全く臭みはなくタルタルソースと相性抜群!

害獣として駆除されてしまうイノシシの肉を使ったハンバーグ。
デミグラスソースと規格外の野菜をたっぷり入れて食べ応え十分!

マリネやキャロットラペも細かく切っているので形にこだわらず
味は全く問題なし!

本来であれば捨てられていた食品を活用した弁当を食べてみる。
”すてない”食事は意外と簡単に始められるのかもしれません。

その他にも、このお弁当にはサスティナブルがいっぱいでした。
サンドイッチを入れていたBOXは、洗って折りたためるドギーバッグ。
お弁当を包んでいたのは風呂敷。
お箸も繰り返し使える、使い捨てないお箸。
そんな小さな一つ一つが、”ごちそうさまの先に繋がって行く”と
思うと、なんだか嬉しくなってしまいます。

最後に

いただきますの前に
私たちの知らない環境破壊や生産者の不利益など
このままでは立ち行かなくなっていく現状があることを
知りました。

ごちそうさまの先に
私たちが意識を変えて少しずつでも変えていけば
環境や資源は守られ、無駄を減らしていくことができる。

食育を広げていくためには
このような現状を一人一人に丁寧に伝え
家庭から変えていければ、この先の未来は必ず明るい。
そして安全で安心な未来を子供達に残していきたい。

食で未来を変えられる
食で子供を守っていく

食や食育は、この先を変えていく力があるんだと
今日、改めて感じました。

いいなと思ったら応援しよう!