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スタンド・ブックス編集後記

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スタンド・ブックスから刊行している書籍たち。その編集後記をまとめました。
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2020年3月の記事一覧

編集後記(森山裕之) スズキナオ『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』

スズキナオさんと初めて会ったのは、その後『酒場っ子』を一緒につくることになるパリッコさん…

編集後記(森山裕之) 中島岳志『自民党 価値とリスクのマトリクス』

 2006年8月に発売された『クイック・ジャパン』(以下『QJ』)67号で、私は作家・映画監督の…

編集後記(森山裕之) 寺尾紗穂『彗星の孤独』

  寺尾紗穂さんのことは、ファーストミニアルバム『愛し、日々』(2006年)を聴いて初めて知…

編集後記(森山裕之) パリッコ『酒場っ子』

パリッコさんの名前を初めて知ったのは、ライター・編集者の辻本力さんが作っている雑誌『生活…

編集後記(森山裕之) 中島岳志『保守と立憲 世界によって私が変えられないために』

 今年(2007年)の夏、神保町の書店で平積みされているこの本を手に取り、中身も確かめずレ…

編集後記 『青春狂走曲』 対談・北沢夏音×森山裕之

「青春狂走曲Ⅰ」――駆け抜けた90年代北沢 この本に収録されている「青春狂走曲Ⅰ」(以下「…

編集後記(森山裕之) 前野健太『百年後』

前野健太のファーストアルバム『ロマンスカー』は、2007年9月に発売された。 2007年夏、私は、編集者生活のスタートであり長く在籍した雑誌『クイック・ジャパン』を辞め、最新のカルチャー界隈から少し距離ができた頃だった。 『ロマンスカー』はライターの九龍ジョーと吉祥寺で飲んだ時に薦められ、その足で<バサラブックス>に寄って買った。 夜帰宅し、1曲目の「100年後」から、クレジットされていない最後の曲「東京の空」までを聴いた。その後も、家族が寝静まってから、リビングのCD