スタンド・ブックス

東京・石神井公園近くにある2016年設立の総合出版社です。 http://stand-books.com/

スタンド・ブックス

東京・石神井公園近くにある2016年設立の総合出版社です。 http://stand-books.com/

マガジン

  • パリッコ/スズキナオ「のみタイム」

    パリッコ/スズキナオ(編著)による飲酒と生活の本『のみタイム』 「1杯目」は「家飲みを楽しむ100のアイデア」 『のみタイム』YouTube配信も。

  • スタンド・ブックス編集後記

    スタンド・ブックスから刊行している書籍たち。その編集後記をまとめました。

  • 中島岳志『自民党 価値とリスクのマトリクス』

    「リベラル保守」を掲げる政治学者による、これからの日本の選択を考える際の重要な指標となる画期的自民党論。「右」「左」では表しきれない政治のあり方を、「価値」と「リスク」のマトリクスで読み解く! 中島岳志『自民党 価値とリスクのマトリクス』(スタンド・ブックス)を紹介します。

  • 『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』紹介

    大好評のスズキナオ『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』の紹介です。

  • どこでも楽しく飲むには  パリッコ『酒場っ子』

最近の記事

【パリッコ&スズキナオの本】

話題の新アウトドア〈チェアリング〉を生み出した、酒場ライターのパリッコとスズキナオによる飲酒ユニット「酒の穴」。 スタンド・ブックスからは単著がそれぞれ2冊と、共(編)著2冊、計6冊を刊行しています(2022年11月時点)。他社版元のものを含めご紹介します。 ◎◎◎【共(編)著】◎◎◎

    • パリッコ/スズキナオ『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日』好評発売中!

      一期一会、偶然の世界。だからこそ、「ご自由にお持ちください」にはロマンがある。 「デイリーポータルZ」の人気企画を厳選し書籍化。 パリッコ/スズキナオ『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日』(スタンド・ブックス) 〈ただ、酒を飲むだけ〉のユニット「酒の穴」のパリッコとスズキナオによる、上機嫌な対話エッセイ集。「展望飲み」「冷やしアメリカ」「ニセ正月」「弁当将棋」……、いつもより幸せのギアを一段階上に入れて、〈無駄と余剰〉の可能性を追求する全26編。 目次

      • 寺尾紗穂「天使日記」より⑤

        寺尾紗穂『天使日記』収録「天使日記」より一部転載 4 月23日  しばらく会わない日が続いたので、「どうしてるかね」と子供たちと出かける。近所のテニスコート付設の小さな公園に行ってみるがここでは会えない。やはり桐の木の公園でないと会えないのかもしれず、向かう。しばらく現れない。今日はもう会えないかな、ときぬに言うと、きぬが少し動いた。現れたようだ。 「初級の合格おめでとう、と伝えて」  きぬが見えない相手に向かって言うと、 「ありがとうって」 「そういう修行があるみたいだ

        • 寺尾紗穂「天使日記」より④

          寺尾紗穂『天使日記』収録「天使日記」より一部転載 4月13日  子供たちが家に帰ってきたとき、この日は私も家にいたので、「ねえ、連れて行って」ときぬに頼んで四人で公園に行ってみる。児童館の前の道を挟んですぐの、大きな桐の木のある小さな公園だ。狭い公園はサッカーをする子たちで騒がしかったので、しばらくは現れない。今日は無理かなと思いかけたとき、きぬが目で現れたことを教えてくれた。見えない。私は昔、「あなたの役割は子供でいること」とその筋の人に言われたことがある。そのときはま

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        • パリッコ/スズキナオ「のみタイム」
          40本
        • スタンド・ブックス編集後記
          11本
        • 中島岳志『自民党 価値とリスクのマトリクス』
          8本
        • 『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』紹介
          10本
        • どこでも楽しく飲むには  パリッコ『酒場っ子』
          4本
        • 中島岳志『保守と立憲』より一部公開!
          5本

        記事

          寺尾紗穂「天使日記」より③

          寺尾紗穂『天使日記』収録「天使日記」より一部転載 2017年4月13日  ゆいときぬで校門を出ると天使が待っていてくれて、途中まで一緒に帰ってきたという。ゆいはこの日も手だけ見えたという。きぬ曰く、「歩いているのであまり落ち着いて話せなかった」らしいが、天使は天使ミカエルの下で修行をしているそうだ。途中で「神様が呼んでる」と言っていなくなったという。  ホサナとは、「主に栄光あれ」という意味らしい。悪魔と天使の戦いの場面だ。しかし、ここで描かれる悪魔とその軍勢というのは

          寺尾紗穂「天使日記」より③

          寺尾紗穂「天使日記」より②

          寺尾紗穂『天使日記』収録「天使日記」より一部転載 4月6日 「見つけてくれるの待ってたって言われた。自分のことを信じてくれる人に会いたかったって」  昨日と同じ公園に三女のさきも次女のゆいも、友達のつきちゃんも連れて行ったところ、やはり会うことができたという。きぬが説明すると、つきちゃんにも白っぽい影が見えたようだ。この日の天使はシロツメクサの髪飾りをしていた。毎日花を取り替えているなんておしゃれだ。きぬはこの日、天使の手を握ることができた。 「手は柔らかいの、でも温度は

          寺尾紗穂「天使日記」より②

          寺尾紗穂「天使日記」より①

          寺尾紗穂『天使日記』収録「天使日記」より一部転載 天使日記  もうあの日から一年が過ぎた。二〇一七年四月五日。二重の意味でこの日は忘れられない日だ。加川良さんが死んだ日。そして、長女のきぬが天使に出会った日だ。まさか良さんが天使になったわけではあるまいが、良さんを迎えに来た天使が、たまたまきぬと出会ったのかもしれない。 2017年4月5日 「おかあさんは信じてくれないかもしれないけど」  きぬが夜になって切り出した。昼間公園で、男か女かわからない人に会ったという。公園

          寺尾紗穂「天使日記」より①

          「スーさんのこと」 (寺尾紗穂『天使日記』より)

          寺尾紗穂『天使日記』(スタンド・ブックス)より転載 スーさんのこと  映画のコメントを求められることが多く、試写でもDVDでもなく公開前にリンクを送ってもらうことも増えた。國友勇吾監督の『帆花』もそうだった。布団に入ってiPadで視聴を始めた。帆花さんは、生まれるときへその緒が切れ、脳に酸素がいかなくなったことにより、心肺停止の状態で生まれ、脳死に近い状態で生き続けている少女だ。目は見開き、まばたきもほとんどせず、充血して涙ぐんでいるように見える。耳も聞こえないと言われて

          「スーさんのこと」 (寺尾紗穂『天使日記』より)

          寺尾紗穂『天使日記』に関するお知らせ

          福岡 降り止まぬ雨(修正版)  先日ある大学で4日間の集中講義をした。外部からの受講生のなかに、私がその土地でライブをするとき、必ず来てくれては終わったあと、直接感想を伝えてくれる人がいた。彼女は研究者でもあって、いくつかの大学で授業を持っているということを授業最初の全員の自己紹介のとき知った。参加メンバーは授業中何か感じたことがあると、それぞれよく発言してくれたが、彼女のある発言は印象的だった。それは「自分が人をさばくような物言いを、知らずにしていないか」よく考える、とい

          寺尾紗穂『天使日記』に関するお知らせ

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          香山哲×スズキナオ『月刊のみタイム』 番外編001 「冒険ではなくなった人生を生きる」(2021.12.12)

          2021年12月5日(日)下北沢・本屋B&Bで開催された配信イベント<香山哲×スズキナオ「ベルリンでも大阪でも、ぼくらの生活はつづく」『ベルリンうわの空 ランゲシュランゲ』(ebookjapan/イースト・プレス)『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』(スタンド・ブックス)刊行記念>の延長戦動画を「のみタイム」チャンネルで特別配信! マンガで、文章で表現すること。冒険ではなくなった40代を生きること。 パリッコ/スズキナオ編著『のみタイム 1杯目 家飲みを楽しむ100のアイデア』スタンド・ブックスから絶賛発売中(重版出来!)。『のみタイム 2杯目』準備中。http://stand-books.com/nomi100/

          香山哲×スズキナオ『月刊のみタイム』 番外編001 「冒険ではなくなった人生を生きる」(2021.12.12)

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          〈まえがき〉公開 『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』(スズキナオ著)

          2021年12月発売、スズキナオ『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』より、「まえがき」を公開します。 まえがき  私の最初の著書『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』がスタンド・ブックスから刊行されたのは2019年11月のことだった。続編にあたる本書に収めた文章の多くは、その後に私がいくつかのWEBメディアに向けて執筆したものや2019年以前に執筆していたもののなかから厳選したものである。  つまり、2020年初頭から世界中に広まりはじめた新

          〈まえがき〉公開 『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』(スズキナオ著)

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          パリッコ・スズキナオ『月刊のみタイム』 011 ライター・トルーさん/與座ひかるさん「熱が出たとき何時に何を食べても許される」( 2021.09.10)

          皆でお酒を飲むことの楽しさを忘れちゃいそう。くじけそう。それでも頑張って酒を飲むのが酒の穴。 今回は我々のなかでやたらと話題になる、面白い記事を書きつづけているヤベエおふたり、WEBメディア『デイリーポータルZ』の神ライター、トルーさんと與座(よざ)ひかるさんをお招きしました。 トルーさんのあの名作記事はどのように生まれたのか。與座さんの「鬼束ちひろ聴きどき」とは。過去最高に神々しい回をお届けします。 トルーさんの記事:https://dailyportalz.jp/writer/kijilist/86 與座ひかるさんの記事:https://dailyportalz.jp/writer/kijilist/97 パリッコ/スズキナオ編著『のみタイム 1杯目 家飲みを楽しむ100のアイデア』スタンド・ブックスから絶賛発売中(好評2刷!)。 http://stand-books.com/nomi100/ 『のみタイム 2杯目』準備中。

          パリッコ・スズキナオ『月刊のみタイム』 011 ライター・トルーさん/與座ひかるさん「熱が出たとき何時に何を食べても許される」( 2021.09.10)

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          パリッコ・スズキナオ『月刊のみタイム』 010 電子音楽家・佐伯誠之助さん「さっちゃーん」 (2021.07.30)

          関西のライブシーンで20年以上独自の活動で異彩を放ち続けている佐伯誠之助さんが登場。パリッコさんを初めて目撃した衝撃のライブからデルカップ、大阪の川の貝情報まで、幸福感あふれる第10回。 最初にダンスミュージックに興味を持ったきっかけもフリッパーズギターだったのに、なぜ佐伯誠之助はフォークギターにサンプラーを埋め込むことになったのか。*事情により一部早送りの箇所がありますがご了承ください。 パリッコ/スズキナオ編著『のみタイム 1杯目 家飲みを楽しむ100のアイデア』スタンド・ブックスから絶賛発売中(重版出来!)。 http://stand-books.com/nomi100/ 『のみタイム 2杯目』準備中。

          パリッコ・スズキナオ『月刊のみタイム』 010 電子音楽家・佐伯誠之助さん「さっちゃーん」 (2021.07.30)

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          日常のなかにまだこんな冒険が残っていたなんて 〜『ノスタルジーはスーパーマーケットの2階にある』  《はじめに》

          2021年7月発売、パリッコ『ノスタルジーはスーパーマーケットの2階にある』より、「はじめに」を公開します。 はじめに  僕は「酒場ライター」なる酔狂な肩書きで仕事をしています。なので、日本が本格的なコロナ禍に突入して以降、「仕事がなくなって大変じゃないですか?」と心配してもらうことも増えました。ところがありがたいことに、今のところまったくそんなことはないんですよね。  最初の緊急事態宣言が発令された2020年の4月から今にいたるまで、多くの編集者さんがそれぞれに「この時

          日常のなかにまだこんな冒険が残っていたなんて 〜『ノスタルジーはスーパーマーケットの2階にある』  《はじめに》

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          パリッコ・スズキナオ『月刊のみタイム』 009  文筆家・藤岡みなみさん「モヒートのためにミントを育てる」(2021.07.09)

          もう7月ですが、「月刊のみタイム」5月号がついに配信。  今回はラジオパーソナリティやタイムトラベル専門書店utoutoとして本屋さんとしても活動する藤岡みなみさんがゲストで登場!   藤岡さん、1ヶ月ぶりのビールだったのに、栓抜きがないことが判明! スプーン曲げならできる藤岡さんですが、栓抜きなしでビールの栓は開けられるのか⁉ 2020年に行った100日間シンプル生活、最近ハマっている畑のことなど。そして、3人のユニット名が決定⁉ パリッコ/スズキナオ編著『のみタイム 1杯目 家飲みを楽しむ100のアイデア』スタンド・ブックスから絶賛発売中(好評2刷)。 『のみタイム 2杯目』2021年発売を目指し、準備中。 http://stand-books.com/nomi100/

          パリッコ・スズキナオ『月刊のみタイム』 009  文筆家・藤岡みなみさん「モヒートのためにミントを育てる」(2021.07.09)

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          パリッコ・スズキナオ『月刊のみタイム』 008  プロコレクター/ライター・とみさわ昭仁さん「自分が食べたいものは自分で頼む」 (2021.05.27)

          お待たせしました「月刊のみタイム」。 今日は酒飲みの大先輩、とみさわ昭仁さん(@hitoqui_ponko)が登場!  若い頃から飲み方がどのように変わってきたか。とみさわさんの現在の飲み方から毎朝の読書散歩まで。酔っている時ダジャレをツイートしたくなったらどうするか。相手が真剣に話している時に届いたつまみをいつ食べるか。「酒温度」の近い3人による、名言連発の「無駄話」。 パリッコ/スズキナオ編著『のみタイム 1杯目 家飲みを楽しむ100のアイデア』スタンド・ブックスから絶賛発売中(好評2刷)。 http://stand-books.com/nomi100/ 『のみタイム 2杯目』2021年発売を目指し、準備中。

          パリッコ・スズキナオ『月刊のみタイム』 008  プロコレクター/ライター・とみさわ昭仁さん「自分が食べたいものは自分で頼む」 (2021.05.27)

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