頭の中に”もう一人の自分”を飼う
相変わらず「チャッター」という本を読んでいます。
この本の中で、
ネガティブな事案について、
頭の中で自分自身に対して語りかけるとき、
「一人称を使わない」というスキルが登場します。
自分のことを「私」ではなく、
「あなた」あるいは「彼/彼女」、
もしくは「(自分の名前)」で呼ぶことで、
ストレス耐性が高まるということです。
自分の身に起きた出来事を、
まるで他人事のように観察できるのです。
--
私は周りの目を気にする人間なのですが、
ネガティブに捉われて反芻思考に陥ったとき、
頭の中にいるもう一人の自分から助言を貰うことがあります。
「そんな誰もヒマじゃねえよ」
「お前、ふだん他人のことそんな考えるか?」
「周りの人間がみんな自分のことを気にしていると思っている。そんなわけねえだろ」
確かに。
そんな感じでセルフカウンセリングと言いますか、
自己解決することがよくあります。
昨年は国家試験や転職の面接というタフなイベントが多かったのですが、
本番直前には必ずもう一人の自分が登場して、
「さあ、やってやろうぜ!」と、
まるで相棒のように気合いを入れていました。
馬鹿みたいな話ですが、
ストレスに打ち勝ってパフォーマンスを高める、
メンタル的には大変意味のある行為のようです。
--
頭の中にもう一人の自分を飼っているイメージです。
私が頭の中でひとりごとをブツブツ言っていると、
そいつが「ぐちぐちうるせえな」と言ってきます。
「愚痴っても過去は変わらん。あきらめて寝ろ!」
こいつがいると、
頭の中のひとりごとはひとりごとでなくなり、
反芻思考も短時間で薄れていきます。
メンタルも守れるし、いかにも中二病的で面白いです。
しかも、休日とかポジティブな気分の時は出てこない。
なんて都合のいいやつなんだ、もう一人の自分。
--
ちなみに、
SNSでネガティブな感情を吐き出す、
誰かと共有してラクな気持ちになるという作業は、
逆に反芻思考を強めるとして逆効果だそうです。
特に後者は「共同反芻」と言って、
大勢のネガティブが深掘りされていくので危険っぽいです。
でも吐き出すのって気持ちいいんですよね。