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無職は「やりたいことだけやればいい」からやる気が出ない。
無職になると、あらゆる部分が衰える。
喋ることが減り、声帯が衰え、表情筋が弛む。
久々に人と会うと、ものの10分で声はかれ、
頬や瞼が引きつってくる。
会話ってこんなにきついのか…と絶望的な気持ちになる。
翌朝は顔面筋肉痛、声はガラガラという始末。
最も顕著に衰えるのは、脳だ。
マニュアルを覚えるとか、問題を解決するとか、
頭を使う作業が露骨に減る。
すると、脳も筋力と同じように萎縮する。
物が覚えられず、覚えたはずのことが思い出せない。
インプットもアウトプットもうまくできない。
意欲の減退も、脳機能低下が原因らしい。
何もやる気が出ないのは、
「やりたいことだけやる、やりたくないことはしない」
という癖がついてしまうからだという。
なるほど。
たしかに、会社では面倒でやりたくないことも、
歯を食いしばってやらなければいけない。
一方、無職は好きなことだけやっていればいい。
誰に何を強いられることもない。
その代償として、
ストレスから解放された脳が衰えて、
やりたいこと以外、やる気が出なくなる。
ストレス過多はメンタルを蝕むが、
ノンストレスはメンタルを縮退させるということか。
難儀な構造である。
年を取るほど新しいものに手を出さず、
複雑なことを覚えたがらないのも、そういうことらしい。
脳が刺激を避けるようになるわけだ。
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情報処理の勉強を始めたばかりの頃、
あまりに複雑すぎて、まったくやる気が起きなかった。
すでに衰え始めた頭では、
「分かりやすい解説」すら全然理解できない。
身に着いている実感もなく、ただつらいだけだった。
この”嫌だ” ”つらい” ”やりたくない” という感覚が脳にいいのだという。
ランニングで言えば、
疲れた、ダルい、休みたいという苦痛を経て、
それでも毎日走り続けていると、
身体が少しずつ慣れてきて、走れる距離が長くなる。
なので私は「めんどくせえ、やりたくねえ」という感覚になるたび、
「よしよし、脳が刺激を受けているぞ」と思うことにしている。
基本情報技術者試験は前半・後半に分かれているが、
前半は合格できそうなレベルに達したので、
鬼門と言われる後半の対策に移った。
Youtubeで4時間の講義動画を半分まで視聴したが、
控えめに言って気絶するほどつらい。
それはつまり、脳が刺激を受けているということだろう。
用語もだいぶ覚えたし、理解することは楽しい。
つらいことを避ける癖がつく前に、
つらいことの中にやりがいを見つけ出す癖をつけておきたい。
また組織で働くつもりなら、それは必要な機能だと思う。
そもそも働きたくなるのか分からないけれど。
ここで踏みとどまらなければ、さらに意欲は減退していくだろう。
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今年初noteなので、2025年の予定をまとめる。
今週末は新年会。
ずいぶん前にスケジューリングされたものだ。
友人との約束あるあるで、今となってはすごく面倒くさい。
2か月前に受けた検定の結果が、ようやく来週発表される。
これに合格していれば、すぐに再就職に向けて動き始めるつもりだ。
就職が決まれば引っ越して、また新しい生活が始まるだろう。
新年度の開始に間に合うだろうか。
不合格なら近所でパートでも探して、引き続きダラダラ生きていく。
やりたくないことはしない。
だってめんどくせえじゃん。
もう手遅れのレベルまで衰えている気がする。
あけましておめでとうございました。
今年もよろしくお願いします。