マインドフルネス瞑想の勘違い 〜マインドフルネス瞑想で脳疲労は取れるか〜
「脳疲労を取りたいから瞑想をする」
これは「頭が痛いからロキソニンを飲む」のと同じです。
「(断ると良い関係が築けなくなるのが怖いから)会社で愚痴の聞き役をしていると頭痛がする」とか、「無意識に頭痛があれば会社に行かなくて済むと考えているから」とか、そういう根本的な部分に向き合っていかないと、ロキソニンがなければ頭痛にずっと悩まされる身体になります。
これは立派な薬物依存です。処方箋依存は合法的で、医者という権威が勧めてくるため、正当化できるし余計にタチが悪い。
1日のうちに溜まった脳疲労を瞑想で取るのも同じです。
疲労をとるために瞑想をしていたら、瞑想依存になります。
というよりその脳疲労を取るための瞑想は、意識を今ここではない情報空間にぶっ飛ばし変性意識状態になる瞑想です。現実逃避。これもまたドラッグ依存と同じです。
私もマインドフルネス瞑想に出会う前はぶっ飛ばしていました。暇さえあれば意識をぶっ飛ばす。しかし日常生活に良い変化は何ももたらさせませんでした。なぜなら、気づきの力と囚われない力を養っていなかったから。
マインドフルネス瞑想は、脳の疲労をとる・リラックス目的の瞑想では決してありません。インスタグラムや広告などで「マインドフルネス瞑想でリラックス」と書いてあるのは間違いです。皆さんに食いついて欲しいからそう書いてあるだけ、または広告を打った指導者本人が本当にリラックス出来ると思っているか。
では、脳疲労の原因はなんでしょうか。
それは日常生活において
・雑念に囚われている
・迷いが生じている
ことです。
雑念に囚われるのも、迷うのも、前頭葉を消費します。前頭葉のリソースが少なくなることで、やるべきことをしっかりやれなくなります。自己嫌悪にも陥ります。
これが脳疲労が溜まる原因です。
「これよりもあれをやった方がいいんじゃないか」「これやってて意味あるんか」とかネガティブな感情に支配され、迷いが生じ、やるべきことに集中できない。携帯をいじる。Twitterを見て自分に全く必要のない余計な情報で情報過多になる。それに囚われる。
不安や恐怖を感じる脳の扁桃体という部位に対して、「そんなに不安にならなくて良いよ」と抑制してくれているのも前頭葉です。雑念に囚われ続け前頭葉のリソースが少なくなると扁桃体が過活動になり、不安や恐怖といったネガティブな感情にさらに囚われ続けるという悪循環が生じるのです。
脳疲労を取るための瞑想をしていても、一時的にしか脳疲労は取れません。
大切なのは、脳疲労を消してリラックスすることではなく、脳疲労の原因である「雑念に対する囚われ」を手放す力をつけることです。物事や人間をジャッジせずただありのままを観る。(物事をジャッジすることで、悩みや囚われが生じる。)
それがマインドフルネス瞑想なのです。
頭痛を根本解決することでロキソニンの必要のない身体になることと同じです。
もちろんさまざまな瞑想がありますので、現実逃避やリラックスをしたいならぶっ飛ばす瞑想もして構いません。しかし、それだけだと現実に向き合うことはできません。
現実に向き合うために、まず一番最初にすべきことはなんでしょう。
それは、現状をありのままに「受け入れる」ことです。受け入れるとは、諦めることと違います。現実をジャッジせず、自他を裁いたりせず、ありのまま観ることが受け入れるということです。
では向き合うとはどういうことでしょう。現状を受け入れた後に、自分がどうして今のような状況を引きつけたか考え、それも受け入れ、今までとは違ったやり方で勇気を持って行動を起こすことです。
治療がなかなか進まない患者さんは、切り替えて行動していません。頭ではわかっているのに。なぜなら現状を受け入れていないから。
今の自分に対して否定、拒絶、裁いている。
ありのままに観て受け入れない限りは、前進・改善は不可能です。
もちろん辛い状況を受け入れることが簡単だというつもりは決してありません。
しかし、事態を自分の思い通りにコントロールしようとすることで、苦しみが生まれますよね。その悪循環から脱するには、まず受け入れる力を育てるしかないのです。
大阪中央区西本町にて、マインドフルネス瞑想指導に基づいたカウンセリング、インナーチャイルドセラピー、催眠療法を行なっています。自己流マインドフルネス瞑想が本当に正しいかわからない、効果が出ない、人生に行き詰まっている、催眠療法を受けてみたいなどの方はこちらまで↓
悩みの9割以上は人間関係と言われていますが、
・壊滅的だった人間関係がかなり良くなった
・恋愛で復縁できた
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・会社で上司が変わるたびに嫌われるという同じパターンがなくなった
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・親との関係性がかなり良くなった
との声をいただいています。
アダルトチルドレン、HSP(と言われるもの)、ASD、ADHD、発達性トラウマ障害、もちろん恋愛相談も得意中の得意です。