筋トレをマインドフルに

患者さんと日々向き合っていく中で、言葉の定義を確認しながら進めていくことはとても大切だと感じます。

普遍的に誰もが共通の意味だと捉えていると思っている言葉でも、一人一人ニュアンスや捉え方が違います。

例えば、私は前まで「思考が湧いたことに気づいたら、今ここに意識を戻す。」と言っていました。しかしとある方にそれを言うと、「歩いている時とか、特に思考はしません。ぼーっとしてます。」と言っておられました。

日々私たちは思考を何万回もしている中でそれはあり得ないので、
「思考」の定義を聞いてみると、「政治のことや哲学などを思慮深く考えること」と回答されました。

なるほど、だから話が噛み合わなかったのだと思いました。
私は、頭に湧き上がってくる言葉、イメージ、考え、雑念含む全てを「思考」と広く捉えていたのですが、その方にとってみると雑念と思考は別物だったようです。確かに。。

こういったことは、会社などの人間関係、夫婦喧嘩などでもよくあることだと思います。

「○○」とは、どういうことか、具体的に何をすることを指すのか。と、みんなと私が同じように認識しているであろう言葉でさえも、実はそれぞれ違った捉え方をしているかもしれないということを前提に、お互いにどう定義しているのか共有しておくことは、関係性の摩擦が生じないようにするために大切なことです。

そして、マインドフルネス瞑想での、
「呼吸に意識を向ける」という言葉一つをとっても、捉え方の違いがあると感じています。

正しい呼吸の意識の向け方は、呼吸を身体で感じることです。

マインドフルネス瞑想を自分なりにされている方で、なかなか効果が掴めない方は、もしかしたら左脳で呼吸を感じているのかもしれません。つまり、感じるのではなく、感じていると思っている・考えているのです。

「感覚を身体で、身体が感じる」のと
「感覚を感じていると私は思っている」のは、全然違います。

呼吸に意識を向ける際に「私は呼吸を感じている〜」と思ったら、それは感じていると思っているだけで、それさえも雑念です。もし身体で感じていたら「私は」という自我の主体的な意識はないからです。ただその感覚と一体化して感じているだけなのです。

筋トレも同じです。スクワットをしているときに、お尻に意識を向けてといわれ、
「お尻に意識を向けるぞ!!1」と思っている・考えている状態は、雑念が湧いている状態です。うまく集中できず、別のところが力み、すぐに力尽きてしまいます。

そうではなく、お尻の筋肉で上がっていく感じです。私が主体的にお尻を意識しながら上がるのではなく、お尻が身体を上げていく感じです。
その「お尻で上がっていく」感覚をお尻で感じ続けながら筋トレをします。

苦しい、しんどい、もう無理、など雑念(言葉ならなんでも)が湧いた瞬間、お尻でまた上がります。お尻で上がっている感覚を感じます。

そうやって、筋トレ中も雑念が湧いた瞬間身体の感覚に戻る訓練をしていると、最後までやり切る集中力をつけることができ、マインドフルではない筋トレよりも効果絶大ですし、日常でも最後までやり切る力や集中力が発揮されます。

筋トレをされている方は是非、筋トレ中に雑念(言葉が頭に湧き上がったらそれは全て雑念)の湧いた筋トレになっていないか、checkしてみてください。



大阪の西本町にて、マインドフルネス瞑想指導に基づいたカウンセリング、インナーチャイルドセラピー、催眠療法を行なっています。自分でしているマインドフルネス瞑想が本当に正しいかわからない、効果が出ない、人生に行き詰まっているなどの方はこちらまで↓



悩みの9割以上は人間関係と言われていますが、
・壊滅的だった人間関係がかなり良くなった
・恋愛で復縁できた
・会社で怖がられる事がなくなった
・自己肯定感が低く恋愛でいつも失敗していたが彼氏と良いコミュニケーションが取れるようになった
・会社で上司が変わるたびに嫌われるという同じパターンがなくなった
・パニック発作が全く起こらなくなった
・親との関係性がかなり良くなった

との声をいただいています。

アダルトチルドレン、HSP(と言われるもの)、ASD、ADHD、発達性トラウマ障害などが得意です。もちろん、恋愛相談も。(親子関係の再現であり人間関係の縮図なので)


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