お金には、色がある。
お金の色って、考えたことがありますか?
お金には、色があるんです。
硬貨の、材質の色ですか?
いえ、見た目のことではありません。
0〜9の数字の並びには色が感じられませんよね。
でも、お金には色があるのです。
たとえば、お小遣いでもらった1000円と、
自分のアルバイト1時間で稼いだ1000円。
同じ色をしていますか?
もし同じ色なら、同じように使えますね。
でもきっと、使い方が、少し変わるはずです。
たとえば、寄付の1000円と、商品代金の1000円は同じでしょうか?
寄付の1000円には、想いが込められていますね。
商品代金の1000円は、商品の対価として払われた交換の1000円ですね。
仮に同じ金額が手元に残るとしても、やっぱり色が違うはずです。
貨幣として、お財布や銀行に入れてしまえば、ただの数字の並びになってしまいます。
しかし、支払った人にとっては、そのお金への想いが込められています。
ですから、そのお金を受け取った人は、
その想いも受け取って使っていく必要があります
たとえば、お金ではなく、時間だと考えてみましょう。
誰かボランティアの人が1時間手伝ってくれたのと、
アルバイトで1時間働いてくれたのでは、意味が違います。
同じ人生の1時間を使ってくれていますが、少し意味が違いますね。
ボランティアの人は、自分の想いで人生の1時間を使ってくれています。
アルバイトの人は、お金の対価を目的に1時間を使ってくれています。
人生にとって有限な時間。
たった1時間であっても、提供してくれた1時間。
時間にも、色があるのだと感じます。
たとえば、重さで考えてみましょう。
道ばたで拾った1000円と
10円づつ100人から集めた寄付の1000円とでは
なんだか「重み」が違いますよね。
グラムでは表されない、重み。
お金に、見えない重さを感じるのです。
お金は、無味無臭無着色の数字です。
だからこそ、商売としても便利で、経済循環もうまれました。
本当はブツブツ交換や、コミュニケーションなど、時間や関わりがいろいろなものが交換されるはずなのですが、「便利」なお金は、そういったことを省略されがちです。
私たちの毎日は、お金となかなか切り離せません。
でも、少しお金の背景や、お金が持っているストーリーを感じると、お金にも色や重さを感じることができることでしょう。
お金というものにも、想いが込められたり、ミッションを与えられることで、色がついてきます。
クラウドファウンディングのように、お金集めのようでも、想いが集まっていると考えるとわかりやすいかもしれません。
お金の目標が書かれていますが、実際には想いの集まりです。
想いがつまった色のついたお金ですね。
私たちの日頃にも、そんな意識を向けてみるとお金の色を感じることができるはずです。
ビジネスをしていく場合にも、そうしたお金の色を意識することが大切です。
「どんな目的のために払ってくれたのか」
そんな想いを乗せるお買い物が増えています。
何でも安くて便利な方に流れる中で、少し高いフェアトレードのものや、オーガニックのものなど、そこに少し足されて支払われたお金には、色があります。
社会を良くしたいと願うブランドや事業のミッションに、応援したい気持ちが込められて、お金として払ってくれています。
私たちのビジネスの中でも、そうしたお金の色のことをもっと深く考えていくことが大切ですね。
誰かの想いが繫がって、もっとより良い世の中が生まれ、幸せが繫がっていくのだと思うのです。