SSS_社内向け写真講座

㈱レンズアソシエイツの映像部門であるSSS(スーパーストロングシューティング)が社内向けに公開する写真講座です。

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最近の記事

Vol.018 【ちょっと寄り道その2】なぜ良い写真が撮れないのか?〜実践編〜

またまた間が空いてしまい、申し訳ありません。前回のお話、覚えていますか? なによりも、当事者意識を持つことが良い写真を撮る近道だと書きました。 なるほど、メンタルの部分はわかりました。では、実際に撮影する際に、テクニック的なことでなにか心がけておく事はあるでしょうか? テクニックではありませんが、ここを押さえておくことで、良い写真の近道になる点はあります。 今回は、現場で良い写真を撮るための秘訣を皆さんにお伝えできればと思います。 (今回、作例としてLENSの社内勉強会に

    • Vol.017 【ちょっと寄り道】なぜ良い写真が撮れないのか?〜マインド編〜

      今回は、順当なら前回に引き続き構図の話をするつもりでしたが、このタイミングで話したいこともあったので、「なぜ良い写真が撮れないのか?」ということを、マインドと撮り方、2つの側面から考えていきたいと思います。今回はまずマインドのお話。 (TOPバナーの写真、トルコのカッパドキアで撮りました。懐かしい〜。)  なぜ、うまく撮れないんだろう? 近頃、こんな質問をよくされます。 「撮影をしたのだけれど、うまくいかなかった。 チェックして、どこが悪いのか教えてほしい。」 相談を

      • Vol.016 「中心構図」で整えてみましょう。〜構図の話 前編〜

        撮影が立て込んでいて、更新が遅れました。 申し訳ありません。間が空いてしまいましたが、今回と次回で、「構図」のお話をしたいと思います。 本講座の第一回でも紹介しましたが、「写真を構成する3要素」のラストピースになります。 構図なんているのかな? 構図というものを知っていなくても、いい写真は撮ることができると思います。 ですが、商業写真や商業デザインの世界だと、単に見た目が良い写真や素敵なグラフィックを作ればいいと言うわけでもありません。 ありきたりの表現であっても、必要な

        • Vol.015 上からの光は自然の恵み〜光の向きの話 トップ光編〜

          光の向きの話も、今回でラストです。 今回の光は「トップ光」、つまり上から下に降り注ぐ光です。 個人的には、このトップ光こそ、ライティングの土台となる光だと思います。 トップ光は一番自然なライト トップ光と難しそうに書いていますが、実は私たちの日常ではごく普通に接する光です。 例えば、日中昼間の外。太陽は頭上の高い位置にあり光は上から満遍なく降り注ぎます。 もしくは、職場や学校の教室など室内の天井に設置されている蛍光灯やLEDライト。 これらも、部屋の端から端まで均一な光が

          Vol.014 それでも人は惹きつけられる〜光の向きの話 逆光編〜

          光の向きの話も、今回で3回目。 今回は一度は聞いたことのある「逆光」のお話です。 逆光とは? 逆光(ぎゃっこう)とは、被写体の後ろから光が当たる状態のことです。 逆に言うと、カメラに向かって太陽やストロボやLED照明の光が射し込んでいる状況のことです。 真後ろから少し前、斜め45°後ろくらいまでの「半逆光」を含め、おおよそ 後ろから光が当たることをまとめて「逆光」として良いでしょう。 逆光の特徴 逆光の特徴として、まず被写体の輪郭が浮かび上がるように明るくキラッとしま

          Vol.014 それでも人は惹きつけられる〜光の向きの話 逆光編〜

          Vol.013 窓から差し込む光って美しい〜光の向きの話 サイド光編〜

          少し、掲載が遅くなりました。申し訳ありません。 光の向きの話、今回はサイド光の話です。 サイド光とは? サイド光とは、読んで字のごとく被写体の横から光が当たる光のことです。 この場合左右どちらからでも、サイド光となります。 また、順光のときにもお話しましたが完全な真横からだけではなく、ちょっと前めのサイド光、後ろめのサイド光と、グラデーションはあります。 サイド光の特徴 サイド光の一番の特徴は、陰影がはっきり出来やすくメリハリのある立体的な描写になります。 2回めの

          Vol.013 窓から差し込む光って美しい〜光の向きの話 サイド光編〜

          Vol.012 まずは手前からズバッと!〜光の向きの話 順光編〜

          まずは「向き」から理解しましょう 今回から、光の向きと高さについてお話したいと思います。 光の向きというのはつまり 「どちらから光が当たっているのか?向きが違うと、見え方はどう違うのか?」 ということです。写真は光がなければ写りません。 でも、ただ単に「明るいだけ」ではなんともつまらない写真になってしまいます。 どんな写真が撮りたいか?そのときには、光はどちらから来るのがいいのか? これを考えて、効果的に取り入れることができれば、写真の奥行きがぐっと深まります。 「向き」

          Vol.012 まずは手前からズバッと!〜光の向きの話 順光編〜

          Vol.011 色にはいろいろある! 〜色温度とホワイトバランスの話〜

          今回のお話は、地味ですがとても重要な「ホワイトバランス」のお話です。これを理解するにはまず、「色温度」というものを理解しなくてはいけません。さて、「色温度」とはいったいなんでしょうか? 色温度とは? むかしむかし、小学校の頃だったかと思います。 理科の授業で、 「ろうそくの青い炎と赤い炎では、どちらが温度が高いですか?」 という問題が出たと思います。覚えていますか? 正解は、「青い炎」です。 温度の高低で、色も 赤⇔青の変化をしていく。 「色温度」をざっくり説明するとき、

          Vol.011 色にはいろいろある! 〜色温度とホワイトバランスの話〜

          Vol.010 笑わないけど笑わせたい 〜ちょっとアイスブレイクのお話〜

          本日の集合写真の撮影、お疲れさまでした! (弊社毎年恒例の集合写真の撮影、執筆日の今日でした。) 皆さんの笑顔がたくさん見ることができ、良い撮影だったと思います。 今回は、テクニカルなことから少し離れて、笑顔にまつわるお話です。 (この話は、僕の別のブログからリライトしました。) 「全然笑ってくれない!どうしよう.....?」 会社案内・採用案内などで、取材対象者の顔写真を撮影する機会がよくあります。そのほとんどは、当日初めてお会いする方なので、いざ撮影の時にいきなり笑顔

          Vol.010 笑わないけど笑わせたい 〜ちょっとアイスブレイクのお話〜

          Vol.009 焦点距離とは心の距離である 〜焦点距離と遠近感の話〜

          今回お話するのは焦点距離ですが、皆さんはなんのことかご存知ですか? 「知ってるよ!レンズに書いてある『~mm』のことでしょ!」 「短いと広く写って、長いと望遠になるんだよね?」 そう、それで正解です。では、本日の講義は終了です。笑 冗談はさておき、テクニカルな部分に関してはある程度掘り下げて 書きますが、今回のポイントは 「どう使い分けりゃいいの?」 ということについて、僕なりの考えをお話したいと思います。 焦点距離とは?焦点距離とは、レンズの中心である「主点」から、カメ

          Vol.009 焦点距離とは心の距離である 〜焦点距離と遠近感の話〜

          Vol.008〜露出のトライアングルの話〜

          露出に関しての話も、ようやく今回で一区切りです。 適正露出(見た目と同じ明るさ)を調整するには 絞り シャッター速度 ISO の3つを組み合わせていく必要があることを学びました。 そして、それぞれには露出を調節すること以外に ボケの量 ブレやすさ ノイズの量 に影響を与える役割がある事も知りました。 下記は、そのことをイラストで表してあります。 この3つの数値の組み合わせで、自分がほしい明るさを求めていくのですが、前回の最後でもお話したようにこの3つは 「

          Vol.008〜露出のトライアングルの話〜

          Vol.007 最後のピースを忘れちゃいませんか?〜ISO感度と各モードの話〜

          前回までの話から、絞りとSS(シャッタースピード)が写真の適正露出に重要な役割を担っていることは、なんとなくわかったかと思います。 次に理解しなければいけないのは、この2つの関係についてです。言ってしまえば、この2つは「対の関係」と言えます。基本的には2つを同時に決めなくてはいけません。 その前に、適正露出を決める要素には 絞り SS(シャッタースピード) ISO感度 の3つがありますと、以前お話しました。 今回お話するのは、このISO感度のお話です。 これは、縁の下

          Vol.007 最後のピースを忘れちゃいませんか?〜ISO感度と各モードの話〜

          Vol.006 ボカせばいいってもんじゃないんだぜ~絞りの基本的な話〜

          今回の話は、写真表現においてかなり重要な役割を担っている話なので、長くなりますので申し訳ありません。笑 以前、「適正露出」の話の中でカメラ側の調整として 絞り SS(シャッタースピード) ISO感度 この3つの設定が必要ですと書きました。 SSについてはお話しました。今回は「絞り」についてです。 絞りの役割その1 絞りは、カメラレンズ中にあります。金属板で構成される穴が大きくなったり、小さくなったりします。その穴の大きさが変化する事で、レンズを通過する光の量をコ

          Vol.006 ボカせばいいってもんじゃないんだぜ~絞りの基本的な話〜

          Vol.005 縦にして撮るか?横にして撮るか?〜なんとなくではダメな縦横の話〜

          前回の更新から、時間が経ってしまい申し訳ありません。 今回より、本腰を入れてまいります。 と言いましたが、今回は一度デイリーでお話ししたことの焼き直しです。 でも、重要な話なのでもう一度。 カメラでもスマホでも、どちらでもいいのですが、普段写真を撮るときに、最初にどちらで構えますか?1眼レフやミラーレスカメラなら、なんとなく横位置で構えると思います。スマホなら、その逆の縦位置で構えるのかもしれません。 さて、質問です。なぜ横で構えますか?縦で構えますか? 「なんとなく。」

          Vol.005 縦にして撮るか?横にして撮るか?〜なんとなくではダメな縦横の話〜

          Vol.004 「ブラしたんだ!」なのか「ブレちゃった」なのか?〜シャッタースピードの基本的な話〜

          さて、今回から少しずつ覚えることが多くなってきますが 頭が沸騰しないよう、頑張っていきましょう。(笑) 前回、「適正な明るさ(適正露出)」の話をしました。 そこで、カメラ側の設定として 絞り SS(シャッタースピード) ISO感度 この3つの要素が重要になるとお伝えしました。 今回は、SS(シャッタースピード)について掘り下げてみましょう。 カメラの中には「シャッター幕」というものがあります。 昔のカメラは布製で、触ることもできました。 今のミラーレスでも、触れる

          Vol.004 「ブラしたんだ!」なのか「ブレちゃった」なのか?〜シャッタースピードの基本的な話〜

          Vol.003 「適正な明るさ」ってなに?〜露出の話〜

          当たり前ですが、カメラは光がないと何も映りません。「あれ、おかしいな?」と思ったら、レンズキャップがついたままなんて事もあります。(笑) カメラの中に光が取り込まれて、初めて何かしらの像が映るのが写真というメディアです。 「取り込まれる光の量の多い少ない」が、そのまま 「画像の明るい暗い」となります。すなわち ということになります。 光をカメラの中に取り込むことを 露出 そして、ちょうどよい明るさのことを 適正露出 といいます。また、 露出が明るすぎることを 露出オ

          Vol.003 「適正な明るさ」ってなに?〜露出の話〜