かんたんすぎる詰将棋28
きょうもごらんくださり、ありがとうございます。
きょうは、下の図のかんたんすぎる詰将棋28をごらんください。
かんたんすぎる詰将棋28は、図面の下の説明をごらんいただくと、?手詰と書いています。
今回は、何手詰かをお知らせしないで、考えてもらおうと思います。
実際に対局するとき、詰みがあったとしても何手で詰むかわかりません。さらに言えば、詰みそうだとしても、そもそも詰むのかどうかわからないのです。
対局では、これ詰むかなぁ、どうだろう???と悩みながら指すわけです。
また、この問題の性質上、その方がおもしろいし、棋力向上に役立ちそうな気がしますので、・・・ということで、今回は何手詰かわからない「?手詰」とさせていただきます。
さて、どうすればいいでしょうか?
まず、よくみましょう。
王は、どこにありますか?
攻めの駒は、どこにあって、どこにきいていますか?
守りの駒は、どこにあって、どこにきいていますか?
さて、どうすれば、詰むのでしょう。
深く考えてみましょう。
できましたか?
もし、わからない人がいたら、すこし、いっしょに考えましょうか。
攻め駒の2枚がきいているところは、どこですか?
それは、4二のマス目ですね。
2枚きいているところは・・・・
そこに1枚いって、
相手の王がとってきても、
とりかえせますよね。
さて、どうしますか?
4二で攻めるのは、相手の王はとってこれないので、
まず、
4二銀不成は、・・・
これ、相手は、とってこないですよね。
同玉なら飛車でとれますが、相手は4二銀不成をとらずに、2二玉と逃げます。
4二銀不成だと、銀は横にいけないですから・・・・
4二銀不成は、ちがいますね。
では、4二銀成りが考えられそうですが・・・・
これは、どうでしょうか?
銀が成ると、金の動きになりますから、横にはいけます。
相手は、どうしますか?
4二銀成り、2二玉、成銀は横にいけるので、3二成銀、
さて、相手は、どうしますか?
同玉と、とってくる???
いいえ、そんなことはしません。
飛車にとられますからね。
相手は、逃げますよ。
1一玉????
1一玉と逃げると考えた人は、いますか?
はたして、その手は、いいのでしょうか?
将棋を考えるときには『相手の手まで考える』ということは、たいせつです。
3二成銀に対して王はどこへ逃げるでしょうか?
1一玉と逃げて、2二成銀で詰み・・・・
なんて、考えた人はいませんか?
王は、1一には逃げません。
相手は、あなたのつごうのよいように逃げてくれません。
あなたが、勝ちたいように、相手も勝ちたいのです。
あなたは、すばらしい人と言われていると思いますが、
相手もすばらしい人と言われているんです。
「あなたが、勝ちたいように、相手も勝ちたい」
という考えは、
これは、とてもたいせつな考えですよ。
じゃあ、3二成銀に対して、相手は、どうしますか?
そうです。
1三玉です。
1三へ逃げるのです。
さあ、4二成銀から、成銀が横へ動けることを利用して、追い詰めていきましたが、相手の王は、1三へ逃げてしまい、詰みませんでした。
詰みませんでした。
やってみて、うまくいかなかった時、
考えることがたいせつです。
何を考えるのか。
それは、「なぜ」詰まなかったのかです。
なぜ?を考えます。
なぜ? なぜ? なぜ? と考えるのです。
くりかえし考えることで、考えは深くなっていきます。
それでは、今回の問題では、なぜ、詰まなかったのでしょうか。
成銀をつくって、追いかけて行っても、1三玉と逃げられてしまい、そのあとがつづきません。
では、どうすればいいのでしょうか?
1手目が4二銀成りとし、そのあと、最善と思える手を指しても詰まないということ?
そうだとしたら。
なぜ詰まないのか?と原因を探り、どうすれば詰むのかと解決策を考えましょう。
深く考えられるかどうか、それが解決策を考えられるかどうかに直結します。
4二銀成りのあと、どうなったのでしょうか?
よく見ましょう。よく感じましょう。
ごっこ遊びのように、イメージするということがたいせつです。
問題図にもどって、みてみると、問題図の局面で2二から1三と逃げられるでしょうか?
いいえ、逃げることができないですよね。
よく見ると、
5二に飛車がありますからね。
ということは、4二銀成りと動くことによって、
どんなことがおこりましたか?
そうです、2二に逃げられるようになりましたね。
2二に逃げられるようになったということは、どういうことか?
それは、4二に成銀をつくったことによって、
飛車のききが
とまってしまった!
ということですね。
ということは、・・・・
ここまでが考えて、大きなヒントに気づきましたか?
ここから、すこし、
自分で考えてみてください。
それでは、どうぞお考え下さい。
部分を大きくした図面ものせておきますね。
さて、考えましたか?
そろそろ正解を
発表しますね。
正解は・・・・・・
4二飛車成りの1手詰め
でした。
4二にできた龍は、ななめに動けるので、3一の王に対して王手になっていますし、龍の横ぎきは、1筋までもきいているので、2二玉と逃げることもできませんね。
このように、今回の問題は
4二飛車成りの1手で詰ませることができました。
4二飛車成りの1手で詰んだ詰み上がりを想像して、詰みを味わってくださいね。
それでは、きょうは、このへんで、おしまい。
じゃあ、またね。
いつも笑顔のふふふのふーちゃんは、いつもあなたを応援しています。