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ブロックで遊んでみた

 ブロック遊びは坊の好きな遊びのなかでも上位に入る。
 3歳半くらいまでは「ママ、作って」ときて、何かしら私が作ったものでごっこ遊びをすることが多かった。前から思っているが、ブロック遊びと言うよりそれは最早お人形遊びである。
 しかし4歳を前にしたあたりから、自らパーツを選び、組み立て、好きな形を作り出すことが出来るようになってきた。相変わらず作った後はそれでごっこ遊びをするのだが、私が作るか坊自身が作るかは大きな違いである。

 最近よく使うブロックは、クリスマスに祖父母から貰ったアンパンマンブロックだ。
 これあるあるだと思うのだが、誕生日やクリスマスってプレゼントが渋滞するのではないだろうか。親、祖父母×2、叔父叔母など。坊も例によって5個もプレゼントを貰っていた。
 全部喜んでいたが流石に一気に全てのおもちゃで遊ぶことは出来ず、それ以前に遊んでいたものもあって、なかなか手を付けてくれないおもちゃはどうしても出てくる。
 ということで時間差でスタメンに浮上するおもちゃが出てくるのだが、このアンパンマンブロックは四ヶ月後くらいに出番が回ってきたのだった。
 遅咲きではあるが、一度使えばスタメンどころか四番バッターくらいのスター性をもって坊の心をがっちり捉えている。

 そんな大好きなアンパンマンブロックで作ったのが、まずこちら。

愛を交わした犬と猫から木が生え花が咲く図


 
 怖い怖い怖い怖い。
 え、なんです?何の神話ですか?宗教?概念?
 斬新過ぎて戸惑いしかない。坊の行く末を本気で心配してしまった。

 続いて作ったのが、こちら。


 命名、坊。
 筋肉カレーパンマンロボット。


 僧帽筋がエグい。肩にちっちゃいジープ乗せてんのかい。と言うか「筋肉」て。筋肉っぽいけど。
 最早カレーパンマンの笑顔が怖いし、アンパンマンの首掴んでるように見える。島津豊久か?
 
 とは言え「作って」ばかりだった坊が自分でブロックを組み合わせて何かを作るようになったのは大きな成長である。大人が思いもよらないような絵を描いたり物を作り上げたりするのは、純粋に凄いと思う。
 筋肉カレーパンマンロボットは案外足がよく取れて落ちてしまうのだが、自分で作ったロボットはやはり思い入れがあるようで、片付けようと言っても「そのままにしてて!」と言われることがよくある。(その割にケースに仕舞う時には全てのブロックを容赦なくバラバラにして入れるのだが)

 何かを作ることが出来ること。自分で作ったものに対して愛着を持てること。名前を付けることが出来ること。大きくなっていく彼の、その成長を楽しく見つめることができる幸せを噛みしめている。
 でも筋肉カレーパンマンロボットはこっちを見ないでほしい。
 



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