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障害者大学生の就職について
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テーマ:就職活動の道標
自己紹介
大学1年生で潰瘍性大腸炎を患い、大腸全摘手術を経験したランボと申します。私は、人生の貴重な大学生活の半分以上を病院で過ごしました。
当時は、「この状態で会社に就職なんてできない」「ガクチカなんて書くことない」「てか病院にばかりいるのだから、そもそも書けない」など自暴自棄の日々を送っていました。
私と同じように何らかのハンデを背負い、自らの将来を悲観している人々が少なからずいると思います。そんなあなたへ、自らの人生に悲観していた私が運よく上場企業に内定をもらうことができた就職活動の経験をお伝えし、あなたが人生の可能性を少しでも見出せる手助けをしたいです。
就職活動の進め方
私の就職活動は大学3年生の7月から始まりました。
就職活動中でさえも、入院治療をしていたこともあります。その過酷な状況でも就職活動を無事に終えることができたコツを4つ詳述します。
1.自己分析に時間をかけよう
就職活動において、一番重要なことが、「自己分析」です。1に自己分析、2に自己分析、3、4に自己分析。これだけ覚えれば、就職活動は半分成功しています。
なぜ、それほど自己分析が重要かと言うと、自分を知らなければ、面接官に自己アピールなんて出来ないからです。せっかく周りから評価される長所や性格を備えていても、それを言葉にして面接官に説明しなければ、あなたの魅力が伝わらないですよね。(もっったいない)
さらに就職活動における面接は言わば、企業側が学生を選ぶシステムだと思います。(大企業ほど顕著)
ならば、面接官は良い意味で目立ち、魅力的で、自社に適している学生を選ぶのが自然な流れです。
そこで、自己分析をしっかりした学生は、自分がアピールできる長所や武器を正確に理解することで、より魅力的な自己アピールができます。もちろん、企業とのマッチングの良し悪しはありますが、「この学生いいね」と言って貰える最終段階に至るには、良い意味で自分の長所や武器を目立たせる必要があります。
だから、自己分析が重要なのです。自己分析をすることで、企業側が欲しいと思える人材の選択肢に入れます。そこからは、企業風土や組織文化との相性を面接官側が判断してくれます。自己分析という努力をして、運の土俵に上がりましょう。
2.できること、できないことを明確にしよう
自己分析をしっかりやることでもう1つ重要な要素が出てきます。
それは、できること、できないことが明確になることです。何らかのハンデを背負っている学生を採用する企業側は、「本当にこの学生を採用しても大丈夫なのか」と不安です。その時に、「〇〇はできます。△△はできません」と自分のできること、できないことが分かっていれば、「この学生なら採用しても大丈夫、任せられる業務は〇〇がある」と企業側の不安を解消できます。この不安を解消することで、グッと採用率は変化してくると思います。
しかし、できないことが多いと採用されないのではないか。と疑問に思われるかもしれません。実際に私はできないこととして、「持病の悪化を防ぐために、長時間労働はできません」「重たいものは持てません」「会食は控えたいです」と幾つもできないことを伝えました。障害者雇用において、健常者と同じ活躍を求められるよりも、長く働けるかどうか、という視点が求められると思います。つまり、できないことを自分で把握し、しっかり伝えることができれば、企業側の求めていることは満たすことができるのです。
3.どんな経験も笑顔で語ろう
面接を受ける上で、過去のハンデを負った経緯や経験を説明する場面は避けては通れないです。そこで、悲惨な過去をそのまま話すことで、同情はされるかもしれませんが、果たしてそんな哀愁漂う学生と働きたいと思うのでしょうか。同情は買えても、内定は買えません。
これは、私が考えたことですが、自分が面接官ならば、悲惨さが漂う人よりもその悲惨な過去を明るく笑顔で話してくれる人の方が魅力的に感じます。だから、私はどんな辛い経験も明るく笑顔で笑い話に変えました。
身近な具体例を挙げると、乙武さんのような明るさです。
もちろん、個人によって辛さや悲惨さは異なり、とても笑って話せないこともあると思います。実際、自分もハンデを負った当初は同情を買うだけの振る舞いをしていました。時間が経つ中で必ず、その経験を昇華できる時期が来ます。日にち薬と言いますが、語るのが辛いときは周りを頼り、じっと待つことも必要だと思います。
4.過去の功績や結果ではなく、意思決定を尊重しよう
面接の中では、ガクチカや学業以外で頑張ったこと、など過去の経験を述べる場面が必ずあると思います。そこで大事にして欲しいことが、経験や功績を説明するのではなくて、「なぜその経験をしたのか」「その功績を納めたいと思ったきっかけは何か」「なぜそこまで頑張れたのか」というように、過去の自分の思考や考え方を論理的に説明することです。
正直なところ結果や功績はエントリーシートの文字で伝わります。ほとんど数値なのだから。さらにみんな同じような功績や結果を書いています。笑
知りたいのは、その経験をした「あなた」、その功績を残した「あなた」です。決して、経験や功績を知りたいのではありません。
まとめ
簡単ではありますが、就職活動において意識しておきたいポイントをまとめてみました。いかがだったでしょうか。何か疑問や質問があれば、お気軽にコメントください。SNSのDMからでも構いません。これからも就職活動について、持病との付き合い方について、などコンテンツを発信する予定です。フォローやコメント、いいね喜びます。どうぞよろしくお願いします。
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