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バカみてえな量の銃・敵・育成! 間違いなく腹パンになれる“昔話盛り”のようなローグライトFPS

『ヴァンパイアサバイバーズ(Vampire Survivors)』が流行してからさまざまなコピー作品や後続作品が発売されている。単に真似したものもあれば、独自の魅力を出せているものまでその内容はさまざまだ。

この記事で紹介する『Vampire Hunters』は、育成・収集要素にフォーカスし、とにかくたくさんキャラクターを育成できることに重きを置いたゲームである。同時にジャンルもFPSに変えている。

すると、どうなるか。”昔話盛り”のように、とにかくボリューミーで延々と食べ続けられそうなゲームに仕上がるのだ。

◆腹いっぱいどころか「もういいよ」となれるヴァンサバライクFPS

『Vampire Hunters』

『Vampire Hunters』を開発したのは、ブラジルを拠点とするGamecraft Studios。このスタジオが何を作ろうとしたのかは、スクリーンショットを見れば一目瞭然である。

迫りくる大量の敵! そして対抗するための大量の銃! ドカドカ撃ちまくってヴァンパイア(?)を殺しまくり、落とす経験値を得てレベルアップ。新たな銃やレリックを手に入れて30分生き残るのが目的となる。

大量の銃で敵を殺しまくって爽快感抜群! ……というわけでもなく、このゲームの本懐はちまちまと育成することにある。

育成要素の一例『Vampire Hunters』

本作には複数のキャラクターが用意されており、ゲームをプレイすることで得られた通貨で恒久的な育成が可能になる。レベルの概念もあり、とにかく何度もプレイして育成していくことが重要だ。

『ヴァンパイアサバイバーズ』はキャラ全体で育成要素が共通だったが、これはキャラクターごとになっている。育てがいがあるともいえるし、かさ増しのバカみてえな育成要素やめろともいえる。

そもそも30分のゲームプレイもかなり長く感じられる。理由はシンプルで、武器の火力が一定以上に達すると、良いポジションでただ棒立ちで撃っていればよくなるからだ。

ボスが出てきたり宝箱が出てきてプレイヤーを動かそうとするものの、それらはあまりうまくいっていない。30分のうち25分くらいは棒立ちで撃っているようなゲームだ。

◆物量は(ある意味においては)正義である

マップによっては「ここでずっと撃ってればいいじゃん」という構造になっているケースもある。
『Vampire Hunters』

端的にいえば『Vampire Hunters』は育成要素がやたらと豊富で、とにかく時間を潰せるゲームである。しかし単調で飽きる。そう、まさしく”昔話盛り”のようなゲームなのだ。

どんなに楽しいものでも続ければ飽きる。食べ物もそれは同じで、大きく盛られたものよりも小鉢がたくさん出てくるほうが実は豪華なのである。

ただ、昔話盛りは目立つ。「銃をたくさん持って大量の敵をなぎ倒す」という絵面が人を惹きつけるように。

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