🟧就労継続支援A型🟧スコア「支援力の向上」に追加されたHACCPって? R6/10/7投稿
令和6年度報酬改定により、就労継続支援A型のスコア制度が見直しされました。
その中で『Ⅳ支援力向上 ⑧国際標準化規格が定めた規格等の認証等』に
(カ)HACCP(ハサップ)
・ 地域HACCP
・ 業界団体HACCP
が追加されました。
https://www.mhlw.go.jp/content/001261444.pdf#page=18
HACCPとは、 原材料の受⼊れから最終製品までの各⼯程ごとに、危害要因を分析した上で、危害の防⽌につながる特に重要な⼯程を継続的に監視・記録する「⼯程管理システム」になります。
HACCPは
①地域HACCP(各地方自治体が定めた独自の基準で審査を行うHACCP認証、自治体HACCPとも言う)
②業界団体認証によるHACCP認証
③民間HACCP(ISO9001なども含まれる)
の3種類にあり、今回①②が追加されました。
②は添付がぞうの25の指定認定機関があります。
①より②の方がより厳しいということみたいですね。
①については、一般社団法人食品産業センターによると30都道府県で実施されているようです。
参考までに兵庫県版HACCPを確認してみたところ、認定施設は41件(令和6年2月28日時点)です。
こちらも難易度がかなり高そう。
実は、食品衛生法の改正に基づき、令和3年6月1日からHACCPに沿った衛生管理が制度化され、原則すべての食品等事業者に「HACCPに沿った衛生管理」の取り組みが求められています。
食品等事業者は業種やその規模に応じて❶「HACCPに基づく衛生管理」又は❷「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」のいずれかの衛生管理を実施する必要があるんですが、ほとんどの事業者は簡易版である❷を導入しているようなんですね。
結論として何が言いたいかといえば、『就労継続支援A型でHACCPの要件を満たすのも非常に難しい』ということになります。
講師をよんでの内部研修や先進的事業所への訪問など、比較的要件を満たしやすい部分を確実に取っていく戦略が重要ですね。