12.トップガンを観てきたので、アンチ・ドーピングとの関連をお話しします
『トップガン マーヴェリック』(原題:Top Gun: Maverick)
あなたはもう観ましたか。
トム・クルーズ主演の映画トップガン。
「SPヤマト」は話題のScreen Xで観てきました。
このScreen Xは正面のスクリーンだけでなく、両壁面にも映像が投影され、270度もの視野で映画を鑑賞することができる、白熱した臨場感が味わえるシステムです。
最低、毎月1本は映画館で🎞️映画を観ている「SPヤマト」ですが、映画『トップガン マーヴェリック』を観て、久しぶりにすごく得をした気分になりました。
もし、まだ観ていないというあなた。
今度の練習がお休みの日には、ぜひ映画館に足を運んで『トップガン マーヴェリック』を観てきてください。
前回Screen Xで観た🎞️作品は、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』(West Side Story)でしたが・・・
おっといけない、本欄は中高生にもわかりやすい「アンチ・ドーピング」でしたね。延々と映画の話を続けるところでした😊。
さて「トップガン」と「アンチ・ドーピング」の関連ですが・・・
実は、昔から軍隊と薬物とは切っても切れないものです。
現在行われているウクライナでの戦争のニュースでも話題になりますが、化学薬品を使用した化学兵器や細菌などの生物兵器などは、相手を攻撃する道具として使われるものです。
このほかにも毒ガス室なんていう言葉も聞いたことがあるかもしれません。
しかし、古代から薬物は自軍の兵士のために使われてきました。もちろん自軍に使うものですから、人間を傷つけたり、戦闘にマイナスに作用するような使い方ではなく、自分たちに有益なものと考えられて使用していました。
実は、あなたのすぐ身近でも、これまでに戦争時に使用されてきた薬物がたくさん存在しています。
まず、
エフェドリンという薬品の名前を聞いたことがありませんか。1885年に日本人 長井長義博士によって発見された物質で、交感神経興奮効果を有し麻黄という生薬に含まれています。
麻黄を含む代表的な漢方薬に葛根湯があります。
風邪をひいたら葛根湯というくらい、葛根湯を含んだ薬品のCMをたくさん目にします。直接、葛根湯という名前を使っていなくても、中身に葛根湯を含んでいる風邪薬が多く存在しているので注意が必要です。
前述のようにエフェドリンには興奮作用がありますので、これを服用すると選手の競技パフォーマンスが向上する恐れがあります。
万一、競技会(時)の「ドーピング検査」の検体からエフェドリンが検出されれば、「ドーピング違反」となり、競技結果は取り消され、その後の制裁が待っています。
また、漢方薬でなくても、あなたが薬局やドラッグストアで購入した総合感冒薬には、塩酸メチルエフェドリン(メチルエフェドリン塩酸塩)という気管支拡張剤が入っていたと思います。
この薬物も興奮作用を有し、競技会(時)に検出されると「ドーピング違反」となります。
1893年には、このエフェドリンから長井長義博士が覚せい剤であるメタンフェタミンの合成に成功しています。
このように市販の風邪薬にも含まれている塩酸メチルエフェドリンは、高校生程度の化学の知識があれば、簡単に覚せい剤が合成できる「覚せい剤原料」として「覚せい剤取締法」で規制されている薬物です。
(ただし、医薬品として使用する場合は濃度が十分薄められているため、覚せい剤取締法からは除外されています。)
また、現在は覚せい剤取締法で規制されているメタンフェタミンですが、戦後まで「ヒロポン」という名前で広く一般に流通していました。
よく有名人の昔話で「ヒロポン」を使っていたなんて話を耳にすることがありますが、現在では研究用などにごく限られた量が流通してるだけになっています。
もしかしたら、令和の時代にも「ヒロポン」が流通していることに驚かれた人がいるかもしれませんね。
歴史を振り返ると、麻薬や覚せい剤は、兵士の士気を高めたり、恐怖心を抑えたり、眠気防止などに多用されてきました。
実際に現在の日本においても、麻薬取締法の規定にかかわらず自衛隊の部隊が、麻薬を譲り受けたり、所持したりすることができますし、外国の軍隊との間で麻薬等の提供を円滑に行うための特例が設けられてもいます。
まあ、難しい話はこれくらいにして、あなたも
『トップガン マーヴェリック』を観れば、翌日からの練習が、”気分がノリノリ、やる気MAXのハイテンションになること間違いなし”であることを「SPヤマト」が保証します。
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