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32.アンチ・ドーピング:ウォッシュアウト

ハイサーイ!
NHKの朝ドラでは毎日「ちむどんどん」が放送されていますが、あなたも毎日「ちむどんどん」するような ”心ときめく” 出来事がありますか。

あの沖縄のきれいで透き通った青い海を見ていると、心が洗われるような気がしてきます😊。

洗うと言えば・・・
あなたは「ウォッシュアウト」ということばを知っていますか。

このことばは、薬物が時間経過と共に体内から無くなることを意味しています。

今回の「SPヤマト」のアンチ・ドーピング講座では、体内に取り入れた薬物がどのくらいの期間で体外に排泄されるのかを考えてみましょう。

下の表はWADAが公表しているステロイド剤(糖質コルチコイド)を使用した時のウォッシュアウト期間=体内に吸収された薬物がほぼ全て排出される期間の目安です。

ただし薬の排泄速度は、個人差や併用薬の有無などいろいろな条件が関係してくるので、必ずしも下記の表の期間が経過すれば、すべて体内から消失することを保証するわけではないので注意が必要です。


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【2022年度国民体育大会に向けたアンチ・ドーピング情報提供会】資料より抜粋

難しい名前の薬品が並んでいるので、少し説明を加えておきます。

まず、経口つまり口から体内に取り込む薬の事です。
「トリアムシノロンアセトニド」を内服したり口内炎で塗布したりなど口から体内に取り入れた場合は、ウォッシュアウト期間が10日になっています。

「トリアムシノロンアセトニド」は、薬局やドラッグストアで口内炎の塗り薬や貼り薬として簡単に購入できますので、使用する際は注意が必要です。

次に注射の場合を見てみましょう。
こちらも、「トリアムシノロンアセトニド」はウォッシュアウト期間が60日と長い期間が必要になっています。

この「トリアムシノロンアセトニド」は花粉症などのアレルギーに効く薬としてよく使われています。1シーズンに1回か2回注射すると、その間の症状が抑えられる薬として知られている薬です。

このように、日常生活で簡単に手に入れられたり、通常の医療行為で汎用されている薬でも、その成分が体内から検出されると、ドーピング違反になってしまいます。

悪気がなくても60日前のことを忘れてしまう可能性は否定できません。

もし、毎年花粉症の治療で「トリアムシノロンアセトニド」注射をしていたら、あるいは口内炎で「トリアムシノロンアセトニド」の塗り薬を使ったら、十分なウォッシュアウト期間を経過していない場合、あなたはドーピング違反になる可能性があります。

この場合、故意でないことを証明出来なければ、原則4年間の資格停止処分です。
その間は、チームでの練習も、指導も受けることができなくなります。

もちろん、「トリアムシノロンアセトニド」以外の薬物でも同様に、十分なウォッシュアウト期間が必要です。

このほかの糖質コルチコイドについても、取り扱いについてわかりやすくまとめられている日本陸上競技連盟の資料があるのでご紹介します。

https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202111/29_140436.pdf


アスリートといえども、病気やけがは避けられません。
適切な治療で早く病気やけがを治して、最高の状態で競技に臨みたいものです。

アンチ・ドーピングや薬の使用でご心配なことがあれば、
遠慮なく「SPヤマト」までご相談ください。

ちなみに「SPヤマト」が「ちむどんどん」する沖縄の海といえば・・・
那覇空港離着陸時の低空飛行で見える青い海も素敵ですが、
”竹富島の星砂の浜”や”石垣島の川平湾”なんかがお勧めです。
西表島のマングローブのジャングルをカヌーでなんていうのもいいかも。

こんな「SPヤマト」ですが、案外あなたのお役に立てる気がします😊

アンチ・ドーピングで手助けが必要な、あるいは困っているアスリートからのご連絡お待ちしています。


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SPヤマト
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