ロマン・ポランスキー監督の映画
一昨日、昨日とロマン・ポランスキー監督の
『戦場のピアニスト』と『チャイナタウン』を観ました。
どちらも素晴らしく、まだ言葉になりません。
ひとつ言えるのは、どちらの作品とも、
内容は詳しく知らないまま観たほうが良いということですね。
その方が脚本や演出の素晴らしさを
ダイレクトに感じられると思います。
ですので、ここでは内容には触れず
感じた印象をすこしだけメモします。
『戦場のピアニスト』
・ピアニスト役の主演の俳優さんが抑え目な演技で良かった。ちょうど29才の頃撮影だったみたいで、背格好から春馬くんの面影を重ねてしまいました。春馬くん、こんな作品に出演したかったのではないかなと思いました。色んなエピソードが盛り込まれています。戦争とは結局ひとり一人の人間が行うことなので、巻き込まれてしまっても尚、チャンスを味方に出来たら、その瞬間瞬間で人間らしさを失わない行動をとることも出来る…こともあるのかも知れないと感じました。
ポランスキー監督が墓場まで持っていきたい作品だと言っているみたいですね。
『チャイナタウン』
ほんと洒落てます。ファッションも音楽も、
進んでいく物語のテンポも、全てが大人のお洒落なんです。見終わったあと、また観たくなりました。
前々古くないです。
音楽が本当に映像に合っているし、シーンを引き立てています。
素敵な音楽でした✨
内容も今に通じる『悪』をさりげなく描いています。『悪』の手口が昔も今も変わっていないということなんでしょうね。
ジャック・ニコルソンが私立探偵役で格好いいです。
フェイ・ダナウウェイ、素敵な雰囲気の女優さんでした。
余韻のある作品で、しばらく呆然としてしまいました。黒澤明監督の『悪い奴ほど良く眠る』を思い出していました。
ロマン・ポランスキー監督のローズマリーの赤ちゃんは何回観たかわからないくらい細部も凝っている作品なんです。チャイナタウンはまた何度も観てみたいですね。