大涌谷を歩く
箱根旅行記シリーズのうち、コメントで触れていただくことの多かった大涌谷について書いてゆきます。
大涌谷では突風が吹いていました。曇りときどき雨だったのですが、ひとときだけ晴れ間がでたくらい、すごい風。強羅にいる頃、「大涌谷は強風吹いています。これ以上風が吹いたらロープウェイは止まるかも」なんてアナウンスが流れていたのも納得です。不安と期待を胸に、ロープウェイに乗ります。
大涌谷近くになると、突如として開けてきます。ロープウェイから見える景色は、現地と異なる角度から見られる全貌です。
大涌谷到着。ゆるキャラのはこ次郎がお出迎え。
外に出てこんな看板が。日本語、英語、中国語、韓国語で説明されているほど、大事なことを伝えるメッセージです。現在進行形な火山活動の様子がうかがえます。
大涌谷インフォメーションセンターに入り、自然研究路引率中止を確認。そのまま箱根ジオミュージアムに入館します。入館料100円。職員の方に尋ねると、管内の動画展示物は撮影、公開不可。それ以外は撮影も公開もおけとのことでした。私の岩石好きな心が小躍りしながら入場していきます。
数多い展示物のなかから少しだけご紹介。これは溶けた液体硫黄。めっちゃテンションの上がる展示物でした。横に硫黄の鉱石があるだけに、溶けて固まるとこんな感じ。
硫黄の結晶。天然の美の美しさには目を見張ります。いつまでも眺めていたい魅力的な輝き。鉱石の写真は難しくて、充分にこの魅力を伝えきれていないもどかしさ。
大涌谷のジオラマ。こういうの見るのも大好きな私。本当にここ、入場料100円でいいんですか? というくらい、岩石好きな私にとっては充実した展示でした。
屋外に出て散策に移ります。こちら自然研究路の入口。前日以前に引率入場を申し込んでいましたが、天候不順のため引率中止になりました。残念です。
昔は自由に散策出来ましたが火山活動で中止、その後、時間を決め事前申込制、引率対応で入場できるようになりました。
入口横にある延命地蔵尊です。弘法大師による建立で、手前に神泉の湯があります。飲んではならず、杓子で手を清めたり、像にかけてあげたりするのです。というわけで、「湯かけ地蔵」と言われています。
早速私も肩甲骨あたりにお湯がいきわたるよう、「あったまってくださいね」と、お湯をかけてご挨拶。
ここからは晴れると富士山が見えるそうで、この日は見えず残念でした。
お土産店はめっちゃ混んでいました。ここで何かを買う? と迷いつつも、目に入る「黒たまご売り場」。そうそう、これが目的でした。
これがひとつ食べると7年寿命が延びるといわれている黒たまご。4個入り500円、消費期限翌日いっぱいです。もう外袋に入った状態で用意されていて、行列に並んでいてもすぐに提供頂きました。しかもあったかいです。
最初のひとつは熱くていったん袋の上に置き。くじけず手に持ちカラをむきます。普段自宅キッチンにおいてゆで卵のカラをむく選手権では、まぎれもなく白身までむいてしまう私。このたまごのカラはとてもむきやすく。カラを取り残すこともありません。
ひと口目、普通のゆで卵? と思いきや、袋の中に塩が入っていることに気が付き、塩をかけて頂くとめっちゃ美味。ゆでたまごの美味とはこれいかに? とにかく美味しいんです。ふたつぺろりと食べちゃいました。美味しいうえに、14年寿命が延びるといいな。
この日初めて来たので違いが分からないものの、風がすごかったので硫黄の匂いがあまり気になりませんでした。もしかしたら普段はもっと硫黄の匂いがするのかもしれません。
ロープウェイ、自家用車、観光バスと、たくさん人がいたのはやはり人気の観光地だからなのでしょう。念願の大涌谷にこられてよかったです。