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その痛みは、誇り 02

誰しもが抱える 心の痛み
この詩は その痛みの痕跡を
絵という姿に 形を変えた記録

その手は 
大切なひとを 守るためのもの 
その はずだった

母親が 大好きだった
自分を産んでくれた この人を
守りたいと そう 願った

しかし あの人の身体は
病弱で 多くの負担をかけてしまった

自らが 生きることで
大切なひとが 疲弊していく

いつからか あの人は
こう 思ようになった

自分が いると 
人に 迷惑をかけてしまう

記憶に 刻まれた頃から
人の輪を 避けるようになった

自分が関わると 
そこを 壊してしまうから

輪に入るのを 許せるのは
何か 明確な貢献を示せた
その時だけ だった

繰り返される 人との出会い
繰り返される 自分への呪い

どこに行っても 安心できない
どこに行っても 気を抜けない

こんなに 迷惑をかける自分は
生きて いいのだろうか

いっそのこと この世から
居なくなった方が いいのではないか

でも 

それでも 生きたい
生きたいのだ

あぁ どうしたら いい

どうしたら迷惑を かけないで
生きられるのだろうか

誰か 
誰か教えて

その痛みは 誇り
大切なものを 守るために 
自らに課した 呪縛の絵

孤毒

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