続・世界で一番かっこいい映画館
突然だけど表紙画像を作ってみた。
Canvaというアプリで簡単に作れるとの事でやってみたのだがどうか。
初めてにしては悪くないでしょ多分。
noteを始めて1ヶ月。
最初はZINEを作るモチベーションを維持する為にnoteで公開しながらやったらどうかと思い軽い気持ちで始めたものが、段々と書く楽しさと読んでもらう嬉しさに目覚め始めている。
中でもニューヨークにある「METROGRAPH(メトログラフ)」について書いた記事がnoteの注目記事に選ばれたり、note公式ツイッターで取り上げてもらったりして、9000回以上閲覧されて、140個以上のスキがついた。
こんな拙い文章で、ましてや始めたばかりのnoteでこんなに注目されるとは思っていなかったので正直びっくりしている。
今回はそんな状況に感謝の意味も込めて前回記事にしたニューヨークの映画館「METROGRAPH(メトログラフ)」の事をもう少し詳しく紹介しようと思う。
ちょっとマニアックな視点になるかもしれないけど頭に入ってこない時は聞き流していただきたい。
創立者は映画館のデザインも担当したアレキサンダー・オルチ氏。
彼は元々映画監督で自身でデザインしたネクタイブランドのオーナーでもある。
彼は、小さな頃にワクワクして恋をしていた映画館という場所をもう一度元気にしたいと思いこの映画館を作ったのだとか。
この場所(元食品倉庫)を探すのに6年の月日をかけ、この映画館が映画監督やプロデューサー、脚本家、俳優などの出会いの場所や話し合いの場所になって欲しいとも語っている。
まずBOX OFFICE。チケットを売る場所。
作品と上映時間を表示するものが電光掲示板ではなく(恐らく)マグネットで手動で貼り付けるタイプなのが素敵。働いている人からすれば面倒なんだろうけど。そして働いているスタッフがかっこいい。右にいる彼を見て欲しい。仕事仲間が一生懸命接客している横でスマホをいじっている。特にアメリカ人は「働いている人に多くを求めないから自分が働いている時も大目に見てね」という精神が感じられる。良いか悪いかは別にして非常にかっこいい。
2階のレストラン。
頼んだのは、フレンチフライポテトとピクルスのセットと、トーストとスコッチエッグとホウレン草のセットだったと思う。
メニューには「ライターメニュー」というのがあり全て片手で食べながら脚本や小説を書いたり出来るようになっているのだとか。徹底されてる。
レストランの端の方にある本屋コーナー。
本屋コーナーに個別のディレクターがいて、映画製作に関する本や脚本が並んでいる。
トイレ。
「REST ROOMS」の書体は「METROGRAPH」と同じで、全ての書体はこれで統一されている。
映写室内の音響プロセッサーはCP650。
ドルビー社がフィルム時代に作った最後のモデル。
「01」にMONO、「04」にDolby A、「05」にDolby SR、「10」にDolby Disitalとマスキングテープで記載しているのが可愛い。書かなくても覚えられるだろ。現在上映している「11」はデジタル上映用にしているのだろうか。
シネマサーバはdoremiを使用。
この時はたまたま日本のアニメ映画「マインドゲーム」を上映していた。
アスペクト比1:2.39の特殊なシネマスコープの画角。
ちなみにショウプレイリストに本編音量を設定していないので本編になったら手動で4.0から6.0に上げているのだろう。忘れたら大変だ。
私が見せてもらったのはスクリーン2の恐らくデジタル上映がメインの映写室。その奥にある恐らくフィルム上映がメインの映写室に入ろうとしたら若い映写スタッフに「この奥はアポイントがないとダメだよ」と断られてしまった。そりゃそうだ。
とにかくアレキサンダー・オルチ氏の言う「子供の頃にワクワクした映画館」に凄く共感できる。
映画館に映画を観に行くというだけで前日は眠れずにいたし、映画を鑑賞している間も大勢の観客の中で同じ作品を共有している一体感で終始ドキドキしたものだ。
最近はアマゾンプライムやNetflixで自宅でもクオリティの高い動画作品を観れるようになったが、やはり映画館で観る映画は独特の高揚感と特別感に包まれている。
それは作品の強さだけではなくて、映画館の存在感やサービスが大いに影響していると思うのだ。
映画館をもう一度元気にして、恋が出来る場所にして欲しいと私も切に願う。
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