【採用広報】イベントでつくる!会社認知度・好感度上昇のループ
みなさんこんにちは!Synamon採用担当のおはるです。
今日はタイトルの通り、29日間(5/18-6/26)で19回、何かしらのイベントに関わることで得た所感や学びを採用広報に関わる皆さんにシェアしていければと思い、筆をとりました。
やってる間はがむしゃらで気付きませんでしたが、大体2日に1回以上何かやっている計算です。めちゃくちゃな量。
※イベントは交流会への参加も含め幅広くカウントしてますが、全てにおいて「採用広報に活かすぞ」という意識で臨んでました
正確に「認知度が何%アップしました!」ということを報告できるわけではないのですが、Twitterやイベント経由でのカジュアル面談応募は確実に増えているので、所感としては「やってよかったし、今後もやる意義がある」と思っています。
採用広報に関してはまだまだわからないことだらけですが、確信を得た部分も多々あるので、このnoteが皆さんの今後の活動の糧になれば幸いです。
ご興味ある方はお付き合いください!!
大きく前編後編とありますので、気になるところからお読みください。
※今回のイベントラッシュの経験を活かして作ったオリジナルイベントチェックリストもあるので、最後まで読んでくれたら嬉しいです!!
【前編】経験から学んだ、良いイベントの作り方
0. (前提)とにかくGive
本noteの主題はこれです。Giveしよう。
1.5ヶ月で19回のイベント運営or参加というとんでもない数字を叩き出した背景には「Synamon、ぜんぜん認知されてない」という課題がありました。
そして課題解決の打ち手をあれこれ考えた結果、「とにかくSynamonが持てるものを他者に与えまくれ!!」という結論に。
「ただ知ってほしいならバズ狙いで何かやったり広告打ったりすればいいじゃん」という考えもあると思いますが、欲しいのは知名度ではなく認知度。あくまで会社の中身やビジョンを知ってもらう(もしくは今後知りたいと思うきっかけになる)ことが大事だと考えました。
ここからファンベース採用に繋げていこう…、と。
▼ファンベース採用に関してはGaudiy・山本さんの記事をご参照ください。リスペクトしてやみません。
では、何をするか?どうしたらSynamonのことを認知してもらえるのか?
ここで注目したのが人間の持つ心理「返報性の原理」でした。人間は何かをしてもらったらそれにお返しをしたくなる、というものです。お返しをするまではいかずとも、少なからず相手を意識するようになる。その結果として、認知もされていくだろう…という。
こう書いてしまうとなんだかビジネス的でいやらしい感じもしてくるのですが、シンプルにSynamonという名前を掲げた状態で表に立って、誰かの役に立っていれば、結果として認知度は上がってくるだろうという話です。それってすごく自然でお互いに心地よいループだと思うんですよね。
1. Giveできるものを探す
「何かをとにかく与えよう」というところまでは決まったものの、何なら与えられるのか?
これを見つけるためには、とにかく周囲の様子を把握すること、自社を客観的に見ることが重要になります。
「周囲にはないのに、自社にはあるもの、かつ周囲が求めているもの」がGiveできるものになるからです。
こう書くと結構難しそうですが、実は一瞬で見つかるチート技があります。外部とのコミュニケーションです。
社外の人に自社の話をして、「それ面白いですね!」「それ羨ましい~!」「○○ってどうなんですか?」といったリアクションが得られたらチャンスです。それぞれ解説します。
「それ面白いですね!」
→今出した情報やトークが相手にとって有益であったなどで、好意的に受け止められているということなので、Giveできている可能性が高いです。高確率で再現性があります。
Synamonの場合:Synamonメンバーについての話、おはる個人のよもやま話など
「それ羨ましい~!」
→単純に、「それ」が向こうにはなく、こちらにはあるもの、つまりGiveできるものになります。
Synamonの場合:広いイベントスペース、Varjo XR-3(ハイエンドデバイス)など
「○○ってどうなんですか?」
→これを聞かれた場合、向こうにはない情報をこちらが持っています。そして、一人に聞かれたら大勢が同じことを思っています。Giveチャンスです。
Synamonの場合:メタバース事業を進めるプレイヤーとして得た情報、イベントラッシュをやってみた学び(つまりこの記事もGiveです)
カジュアル面談を多くやっている人であれば、何かしら心当たりがあるのではないでしょうか?カジュアル面談はまさに外部とのコミュニケーション。相手が好意的な反応を示したところがGiveポイントだと思ってください。
また、コミュニケーションだけでなく周囲の観察も大事です。
Synamonの場合は「最近オフラインイベントが減って寂しいと思っている人が結構多そうだ」という点に着目してオフラインイベントも打ちました。感染症リスクや人的リソースの課題はあったものの、一旦は消毒など気を付けつつやろうという判断です。
2. KPIは置かずに、しかし想定と設計はしっかりする
実は今回、一連の活動にKPIは特に置いていませんでした。
もちろん、やりっぱなしというわけではなく日々改善には勤しみますが、「未達だから失敗」という考え方はしないようにした、という感じです。
あくまで何かしらを与えるのが目標で、できることをとにかくやり抜く、ということだけを意識していました。うまくいかなかったときに「せっかくやってあげたのに…」みたいな思考に陥るのはすごく不健全だと思ったので。
とはいえ、しっかり喜んでもらえるものを与えるためにも、ターゲットや内容は各イベントごとに設計し、一つ一つもまた仮説検証として取り組みました。
特にSynamonの場合は、スタートアップ界隈の人材を採用したいにも関わらず、スタートアップ界隈での認知が不足していることに課題感を感じていたので、走り出しの企画段階ではスタートアップ界隈向けに企画を4本設定しました。
五反田スタートアップ向けXR・メタバース体験会
ANOBAKA×Synamon XR・メタバース体験会
参加者層はそれぞれ違いますが、共通するGiveポイントは「最新のXR・メタバースの体験を、交流の場と専門家つきでできる」という点。
このGiveをベースに、各イベントの想定参加者に合わせてチューニングして、告知や宣伝を行っていきました。
お声掛けいただいて登壇する場合でも、「なんでうちに声がかかったんだろう?」ということを考えて、時には相手と期待値調整をしながら話す内容を決めました。
自分から交流会に参加していく場合にも、「自分がこの場で与えられるものは何だろう」というのを意識する方が最終的に得られるものが多かったように思います。自分が相手の立場になって考えてみると結構明白なことですが、以外とビジネスの場だと忘れてしまいがちなので今後も気を付けたいです…。
3. 想定外は何かしら起こるので、そこから学ぶ
上で「各想定参加者に合わせてチューニングして、告知や宣伝を行っていきました」なんて書いてますが、実はちゃんと想定外が発生しました笑
しなラボ#02はタイトルの通り「スタートアップエンジニアに捧ぐ」としていたのですが、蓋を開けてみると過去イベント参加者(XR界隈)の皆さんが怒涛の勢いで応募してくれていたんですね。
実はイベント「しなラボ」は年始にも一度やっていて、その時もたくさんの人がガジェットを持ち込んで盛り上がっていたので、「#02」というナンバリングで「第二回だ!ガジェット祭りだ!参加しよう!!」と思ってくれた人が多かったのだと思います。応募してくれた皆さん本当にありがとうございます…!!
この時、外部のリアクションを見て「しなラボ」のポジションが明確化されたのに加え、「XR界隈の皆さんはこういう会を求めているのでは」という仮説が確信に変わりました。
結局この回は募集段階で路線を変更して、XR界隈のみなさんにとにかく楽しんでもらうことに振り切ることに。
全然違う層にアプローチすることもできたでしょうが、「今からSynamonとして最大限のGiveをするにはどうしたらいいか?」ですべて判断しました。
結果としてイベントは非常に盛り上がり、参加者の方もイベントの様子をたくさんツイートしてくれたほか、引用RTで「楽しそう!」という声も多々届き、認知度と好感度の向上には少なからず繋がったと考えています。
とにかく、企画したイベントが百発百中100%想定通りにいくだなんて思わないでください。
でも、イベントの軸(何を判断軸にするのか?今回の場合は「Give」)を決めた上で、想定と設計をして臨めばなんとかなります。
チャレンジすることでしか未来は作れないし、想いを持ってやり抜くからこそ学びと成果が生まれる。(Synamonのバリューです。隙あらば自社語り)
あとはとにかく楽しむこと!Show must go on!です!!!
【後編】結果の分析とまとめ
結果と見えてきたもの
そんなこんなでがむしゃらに1.5ヶ月を過ごした結果、わたしが関わったイベント一覧が下記になります。
五反田スタートアップ向けXR・メタバース体験会
Varjo XR-3・メタバース体験会(隔週開催)×3
ANOBAKA×Synamon XR・メタバース体験会
Twitterスペース「しなトーク」(毎週木曜開催)×4
xR.fm第90回ゲスト登壇
人事界隈交流会×2
スタートアップ界隈交流会×2
並べてみると圧巻。
これらのイベントたちをざっくり「開催手段(リアルorオンライン)」、「発信元(主催)」の2軸で分類し、4属性それぞれの特徴やメリットを書き出してみました。
こうしてみるとそれぞれにメリットがありますね。追加で、参加者属性も整理していきます。
この図を見ると「オッケー!左の層を右に持ってくればいいんだな!!」と思いがち。ですが、ここには大きな落とし穴があります。
そう、左は他社発信(主催)や、コラボ。自分ではコントロールしきれない。
なので、今回はとにかく自社ボールでイベントや情報を発信しまくり、定期開催イベントを用意し、今後も継続的に進められる土台をつくりました。
これにはメリットが3(+1)つあります。
まだ知らない層がいつでもアクセスできるタッチポイントになる
参加者のSNS発信で楽しそうな様子を周囲に伝えられる
登壇の誘いが来やすくなる
自社イベント参加のサイクルによってファン度が上がりやすくなる(仮説!)
以下でそれぞれ解説していきます。
まだ知らない層がいつでもアクセスできるタッチポイントになる
→「イベントやってるので来てください!」と言っても、「でも次は未定で…」となると「じゃあまた今度」となってしまいがち。基本的に今度なんてないと思ってください。そうなってしまう前に、「定期開催なんで、次回は〇日です!」と案内ができた方がお互いハッピーです。
相手は興味度合いが強いうちに予定が入れられて嬉しいし、こちらも会社のことを知ってもらう機会を貰えて幸せ。
参加者のSNS発信で楽しそうな様子を周囲に伝えられる
→参加してくれた方々には、極力SNSで発信してほしい、という旨を伝えています。こういうお願いができるのも自社開催の良さ。
ここで盛り上がることで、その人のフォロワーにもイベントの様子が伝わっていき、結果的に名前や楽しそうな雰囲気を伝えていくことができます。
登壇の誘いが来やすくなる
→上に派生して、会社の名前や楽しそうな様子が広まっていくとイベント企画者の耳にも入りやすくなるのか、お誘いの頻度が上がります。また、イベント企画者や採用に関わる人をイベントに呼ぶと、そこそこ高い確率で「今後一緒にイベントやろうよ~!」という話になる。コラボはお互いにとってメリットなので!
自社イベント参加のサイクルによってファン度が上がりやすくなる(仮説!)
→今はまだ仮説…なのですが、なんとなく手応え?はあります!笑
SynamonではリアルイベントとしてVarjo XR-3・メタバース体験会、オンラインイベントとしてTwitterスペース「しなトーク」を開催していますが、そのどちらにも顔を出してくれる方が一定存在します(本当にありがとうございます。愛が溢れる………)
ここでサンクコスト理論なんて出すと夢がないんですが、会社のことを知り、想いを共有し、また知り…というサイクルの中でファンになっていってくれているんじゃないかなと思っています。
…ど、どうですか?そんなこと、ない…!?(Synamonのことを応援してくれる皆さんへ)
まとめ
つまるところ雑にまとめると、自社がGiveできることを、自社ができる方法で、兎にも角にもやり続ける。その先に認知度と好感度の上昇があるだろうというのが今回たどり着いた答えです。多分、イベントだろうが記事だろうが同じことだと思います。数か月後には全然違うことを言っているかもしれませんが…。
今までの話をまとめて図にすると以下のようなイメージです。
左側のイベントも公募しているときがあるので、その時はチャンス!と思って参加してみるといいと思います。もちろん、自社が何のGiveができるのか考えて、想定と設計をしてみた上で。
このnoteを見て、「ちょっとイベントとか頑張ってみよっかな…!?」という方がいたら(いるといいな)、以下のリストをコピーして使ってみてください。
幅広いシーンで使えるものになっているとは思うのですが、抜け漏れある気も大いにするので、コメントでご指摘や改善点募集しています!!ちなみにわたしはこのチェックリストを作ったのに使い忘れたことがあります。アホ…
さいごに
最後に大事なことを。
イベントというのは、決して一人では成り立ちません。参加してくれる人、お手伝いしてくれる人など大勢が集まって完成します。
なので、関わってくれる人には最大限の感謝を持って接しましょう。
改めて、いつもわたしが関わるイベントに参加してくれる皆さん、他部署からお手伝いしてくれるメンバーの皆さん、わたしのチャレンジを応援してくれる採用チームの皆さん、本当にありがとうございます!!!
そして何よりも、参加する自分自身が楽しく、ポジティブな気持ちでいること!!
ポジティブもネガティブも伝播します。なので、どう楽しんでもらえるかも大事ですが、主催自らが楽しみ切る姿勢が大事です。
友達とのランチにしろ、「相手が何が好きなのか」「場所はどこがいいか」「どんな話題を用意すれば楽しんで貰えるのか」を突き詰めたところで、自分が疲れ果てて仏頂面でいたら、きっと気まずくなっちゃいますよね。
とりあえず、みんなで一緒に楽しめるような場づくりを目指すといいんじゃないかなと思います。
長くなってしまいましたが、この記事が読んでくれた方へのGiveになっていることを祈ります。
もし好評なら、全体のラダー設計とかコミュニティ施策についても話す…かもしれない…。
採用広報がんばっていきまっしょい!ありがとうございました!!
▼おまけ
最近採用ドアページをつくってみました。イベントへの導線も用意してあるので、興味ある方はぜひ!
カジュアル面談もエントリーも何度でもできるので、気になった方はぜひご確認ください!!