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東京夜散歩 第四夜「あの橋を渡るのは蒲田」

2024年最初の深夜散歩、今回は初めて神奈川県まで足を伸ばすこととなった。

わりかし散歩ルートを色々と思いつくお陰で、今のところマンネリ化することも無く楽しい深夜散歩をしている。

この記事を書いてる段階で現在までに第6回まで散歩は終了しているが、ルート候補はまだ5個以上あるので、何かしらのアクシデントでもなければ1年は続けられそうだ。


0時22分 川崎駅

約10年ぶりに訪れる川崎駅はだいぶ雰囲気が変わっていて驚く。

以前鶴見に住んでいた時期もあり、その時には川崎でバイトをしていたので頻繁に訪れていた。

しかし引っ越してからは全く来なくなっていた。

2024年には川崎駅が市政100周年らしい。

これを書いている今頃はその手のイベントが色々と行われていることだろう。

JR川崎駅のエスカレーターを降りると地下街であるアゼリアへと続く階段がある。


JR川崎駅を出て少し歩くと京急川崎駅。

私が鶴見に住み始めて半年後位に出来たのがこちらのダイス川崎。

ダイスが出来た当初はさくらやがテナントで入ってた気がする。

ダイスの上にはTOHO CINEMASが入っているのだが、映画館の階には石庫門と言う中華料理屋もあり、そこは店内が映画館と同じ階だからか天井が高くとても開放感があった。

それが好きで当時ちょくちょく行っていたのを思い出した。

ダイスと京急川崎駅の間にある道を進む。

少し行くと交差点があるので左折し旧東海道に入る。

旧東海道に入るとこんな道標石があった。

街灯も東海道に関するtipsが記載されていて良い雰囲気。

こんな感じの街灯が通りには続いていて、しかも全て絵柄や文章が違う。

本当なら足を止めてじっくり見たいのだが、道路の両側に設置されている為、全てを見るにはジグザグに歩くか引き返すしかない。

それは時間的にも難しいので今回は歩きながら流し見するに留めた。

東海道をしばらく進み大通りを渡る。

渡ってすぐの所にOKがある。

私は人生初のOKがここだったのだけど、近所のスーパーよりもあらゆるものが安くてびっくりしたのを今でも覚えている。

越谷にはOKは無いが、代わりにマルサンがある。

何となくOKを見に行くが、当然夜中なので閉まっていた。

大通りを大師方面へ歩いて行くと右手に大人のお風呂屋さんがたくさんあることで有名な堀之内の一角があった。

写真中央左部にある塔のようなものはそちらの店舗の立体駐車場のようだった。


第一京浜の下をくぐる、前方右手には川崎競馬場が見えた。

競馬場には人生で一度だけ入ったことがある。久しぶりに行ってみたいとは思うし、越谷からは東京中山と2つの中央競馬場にアクセス出来る便利な立地なのだけど、少し敷居の高さを感じてしまうせいでなかなか足がむかない。

後は折角行くなら馬券も買いたいけど、全く競馬の知識が無い人間が買ったところで文字通り金ドブな結果に終わるのが目に見えている。

とは言え馬券は低額でも買えるのだからゲームと割り切って楽しめば良いだけなんだよね。

競馬場の隣にはちょっとしたショッピングモールがあった。近隣には幾つか大規模マンションが建っており、恐らくはそちらにお住まいの方が日常的に利用されているのだろう。


イナバ運営のトランクルーム、初めて見たけどデザインがオシャレ。

大通りを海の方へ向かって歩いて行く、ご覧のように特に目を引くものもなくしばらくは歩いていて退屈な道が続く。

なんて思っていた所、味の素の工場に遭遇。

隣の鶴見にある森永の工場周辺はチョコレートの香りがするし、千葉の野田にあるキッコーマンの工場だと醤油の香り、八潮のフジパン工場はパンの香りがする。

しかし味の素工場は無臭だった。 

1時17分 川崎大師駅

関東厄除け三大師の一つ、川崎大師の最寄駅に到着。

私も鶴見に住んでいた頃に何度か訪れた事がある。その頃はさすが川崎と言うべきか屋台の方々が明らかにアレな方々だったのだけど、今はどうだろう?

去年夏の南越谷阿波踊りの屋台の方々を見るに多分川崎も昔と変わらずな気はする。

駅前は時間帯も時間帯なので当たり前だが人気は皆無、駅名を表示することライトだけが煌々と輝いていた。

駅を通り過ぎて再び大通りを歩く。

歩道橋に首都高の看板があった、ちなみに私は自動車教習所の高速教習以来、高速道路を運転したことがない。

小松製作所前と言うバス停、多分こちらにお勤めの方が乗り降りされるのだろう。

川崎大師方面にはこんな感じで案内が書かれていた。

こちらは交通安全祈願所、調べてみたら祈祷の際にはここに数百台の車が集まり一斉に祈祷を受けるそうだ。

当然今は一台も止まっていない為、がらんとしていて失礼かもしれないが不気味さを感じる。

しばらく歩いていたら先程看板があった首都高に差し掛かった。

流石にこの時間だと交通量は少ない。

歩道橋をあがりふと遠くに目をやると大規模マンション群が見えた、きっと越谷で言うところのレイクタウン近辺みたいな場所なのだろう。

深夜に眺めるジャンクションは、いつもと違う雰囲気がする。

さらに先に進むと再び高速道路、そして再び歩道橋を渡る。

私は高所恐怖症気味なのもあり歩道橋は苦手、特にグラグラ揺れを感じるような歩道橋だと尚更である。

しかもこの歩道橋は面倒な事に、カタカナのコの文字を逆から書くようなルートで無いと反対側には渡れなかった。

一回目の歩道橋を上り、道路を渡って降りる。

次はこの歩道橋を上がって道路を縦横に2回渡る。

RPGのダンジョンのようだ。

歩道橋の傍に小さい飲食店を発見。

ガーリックシュリンプ等、ハワイアンフードを出すお店のようだ。

店構えと立地から察するにテイクアウト専門店で尚且つUbereatsがメインのお店なんだと思う。

お店を横目に階段を上る。

ちなみに私は高所恐怖症なのもあり歩道橋が苦手、歩くたびにグラグラ揺れると心底恐怖を感じてしまうのだ。

そんな恐怖の歩道橋を、まずは直進し反対側へ渡る。

突き当たりを左折してもう一度道路を渡る。

降りた先にはラウンド1。

土地柄、客層がおっかなさそうだなとかそんな事を考えつつ通り過ぎる。

小学校があった、深夜の小学校はやはり少し不気味。

Googleマップによると本日の目的地まではもう少し。

そうなればこの何もない通りを歩くにしてもモチベーションが上がってくる時言うもの。

朝からやってるらしい定食屋さん。

きっと現場仕事の方なんかがここで朝食を食べてから現場に向かうのだろう。

大きめの公園、それを取り囲むように住宅。

大師JCTに到着、さあ本日の目的地まではあと僅かだ。

川の向こうは東京、遠目から見ても神奈川側より圧倒的に煌びやかな感じがする。

横断歩道の先にスカイブリッジが見えてきて少しテンションがあがる。

橋を目指し歩いていたら左手に大きな建物が見えた。

気になって後で調べたところ、大師河原水防センター(大師河原干潟館)と言う施設で昼間なら見学も可能なようだ。


2時03分 スカイブリッジ

視線を進行方向に戻し、いよいよスカイブリッジを渡る。

夜のスカイブリッジはライトアップされており、冬の冷たく澄んだような空気と相まって、幻想的だった。

東京側のネオンは宝石箱のように輝いている。

ドリアン海王なら多分キャンディーに例えるだろう。

スカイブリッジは中央部に向かって緩やかな上り坂になっている。

歩いていても辛くは無い程度だが、しばらく進んで後ろを振り返るとこんな感じで割としっかり坂だった。

川崎側の麓にある大きな建物はヨドバシカメラのアッセンブリーセンターらしい。

具体的に何をする施設なのかは全くわからないし、建物名を見た私の脳内ではトゲピーの鳴き声が再生されていた。

深夜で通行人もいないスカイブリッジは歩いていてとても気分がよかった。

もし私の日記を見て深夜散歩をしてみようかなと思ってくれた方がいたならば、こちらの場所を一度は訪れてみて頂きたい。

間違いなく深夜散歩の醍醐味が味わえるだろうから。

先程までは上り坂だったが、当然東京側に近づくと今度は下り坂になる。

そしてスカイブリッジは原付通行禁止なのだとこの標識で知った。

楽しい時間はあっと言う間、10分足らずで本日のメインイベントは終了してしまった。


さあ後は蒲田を目指し歩くだけだ。


ある意味この後は消化試合だと、そんな風に考えていた。

羽田空港周辺の道路は綺麗に整備されていて街灯もありとても明るい。

右手に見えるのが羽田空港のようだ、利用する時には気づかなかったが、こうして少し離れた場所から見ると思っていたよりもかなり大きい。 

日中だったら恐らくほぼ埋まっているであろう駐車場も夜中はさすがに空いている。

歩道橋の階段を降りてみると、空港周辺には当然民家などなく、ただただ無機質な雰囲気の街並みがが通り沿いにしばらく続いているのが見えた。

「これは歩いててつまらなさそうだ。」

スカイブリッジを渡り終えた事でこの日のメインイベントは既に終えたと、この時の私は思っていた。

この後はさながら消化試合、道中にちょっとした発見でもあれば儲け物。

そんな風に考えながら歩いていた。

羽田空港の看板を見かけたが帰路とは逆方向で、始発までの時間も考えると寄り道するのは厳しそうだったので素直に蒲田を目指し歩く。

少し進むと左手に大きな建物が見えた、暗かったのでよく分からなかったのだが、後で調べたらZepp Haneda (TOKYO)等がある商業施設だった。

右手にはフェンスがずっと続いており、その奥には飛行機が何台も止まっている。

フェンスにはドローン飛行禁止区域の看板。

わざわざ掲示すると言う事は、もしかしたら滑走路内にドローンを飛ばしたお馬鹿さんが実際にいたのかもしれない。

そういえばドローン少年のノエル君って今何やってんだろうね。

もう二十代も半ばに差し掛かる位の年齢だろうか。

まあそんな事はどうでもいいか。

フェンス越しにではあるけれど、かなり間近に飛行機を観察する事が出来た。

真夜中の空港内は人気も無く静まり返っていて、余計にそれが飛行機の存在感を際立たせていた。

こんな時間にも関わらず、私達以外にも飛行機見物をしている若者達がいた。

路肩に車を止めていたのでドライブ途中で立ち寄ったのだろう、正に青春の1ページと言ったその光景に心の中の何かが沸きあがるのを感じつつ、そして二度と還って来ない自分の若かりし頃の時間に対して少し羨ましさと恨めしさ、言うなれば嫉妬心のようなものを感じつつ彼らの横を通り過ぎる。

現代よりも遥かに娯楽が少なく若者の車所持率も高かった昭和の頃、きっとここには彼らのような若者がたくさん訪れていたのだろう。 

フェンス無しで飛行機が見られるスポットを発見。

こんな時間にでは無くもっと早い時間なら、お子様等を連れてきても良いかもしれない。

海老取川に掛かる穴守橋には飛行機のモニュメントが飾られていた。

先へ進むと東京都下水道局羽田ポンプ所、壁にはたくさんの絵が描かれている。

かなりたくさんあるけれど地元の小学生辺りが製作したのだろうか?

飛行機の余韻に浸ってたのでささっと通り過ぎてしまったけど、きっとどこかに製作者の掲示はあっただろうからきちんと見てくれば良かった。

こちらのかなり目を惹く作りの建物はスカイプラザと言うマンションのようだ。

さらに進むとヤマト運輸のクロノゲートという施設があった。

こちらは通常の営業所の他に工場見学も受け付けており、さらにはビオトーブや体育館もある複合施設らしい。 

手前側にある巨大なアポロチョコを逆さにして地面に差したような形の建物が目を惹くが、マップで見るとこれは施設のほんのごく一部で、奥には営業所等が入っているのだろう建物が広がっていた。

入り口らしき場所、きっとここでは数千人単位の人が働いているのだろう。

アクリルスタンドみたいなデザインの看板。

その隣にはホテルJALシティ羽田東京、空港周辺には思っていたよりも色々施設があるのが意外だった。

ここで先程川崎側、ラウンド1の辺りで潜った首都高を再び潜る。

首都高を潜ってすぐカラオケまねきねこ。

こちらの店舗は羽田空港を使う旅行者が利用するのだろうか?それとも単に地元の人が来るのだろうか?

メルキュール東京羽田エアポートというホテル、その隣には東横イン。

チラっと検索して双方の宿泊料金を調べてみたのだけれども、サラリーマンの方の出張だったら多分東横イン一択だろうと即座に思ってしまう位に、双方の金額には差があった。

この標識で自分が今歩いているのが環八なのだと知った。

ペーパードライバーなのもあって都内の道路には疎い私には環八と言うのは「名前だけは知っているけれど曲を全く聴いたことが無いアーティスト」のような物で、どこを通るのか全く知らなかったし、今も正確な所については分からない。

2時58分 大鳥居駅

大鳥居駅を通過、スカイブリッジの位置から大鳥居駅までの間には天空橋駅と穴守稲荷駅があったのだが、大通りから少し離れた位置に駅があったのもありそちらは通過する事が出来なかった。

第一回の散歩では線路沿いに駅を辿って歩いていたが、今回はスカイブリッジに行くのがメインの目的で特に線路沿いを歩く意図は無かったのもあり、京急羽田線で最初に通りがかったのがコチラの駅になってしまったのである。

ただ、穴守稲荷駅を通りがかってしまったら好奇心で「へえこんなところに駅名になるような稲荷神社があるんだ、ちょっと行ってみよう」なんて事になってたかもしれないし、さすがに境内には入らない(入れない)にしても夜中の3時に稲荷神社に行くのは、こうして今冷静に考えて見ると少しおっかない。

と言うかバチが当たりそうな気もするので穴守稲荷駅を通りがからなくてむしろ良かった。


ガクヨーと書いてある看板。

看板に[ガクヨー 検索]とあるので検索してみたところリフォーム業者だった、だからって訳でも無いけどイラストが若干胡散臭い。

ただこう言っては申し訳ないんだけれどもリフォーム業者って基本胡散臭いイメージが(私には)あるのでこのイラストが無かったとしても胡散臭さは(あくまで私の中で)きっと感じていたと思う。

そう言えば新越谷駅のエスカレーターを降りる途中の正面壁に掲示されてるリフォーム業者の広告看板も、昔は上司と部下みたいな2人の薄ら笑いを浮かべた男性社員が向き合って談笑するような写真が掲載されてたんだけど、それを見る度に

部下「こないだの一人暮らしのおばあちゃんの家、地震来たら今のままだと潰れますよって脅かして、相場の2倍の値段で見積もり取ってやりましたよwwwwww」

上司「良くやったwwwwワシャシャシャシャwwww」

みたいなあくどいやり取りしてるようにしか見えなかった。

けれど数か月前にリニューアルされてから男性2人の写真だけが消え文字だけの看板になっていた、もしかしたらあの2人の人相が余り良く無くて評判が悪かったか、もしくは本当に社員を使っていたけれどどちらかが退職してしまい看板から自分の写真を撤去するよう求められて消したなんて理由かもしれない。

真実は知らないけれど、今の文字だけの看板の方が個人的には余計な悪印象を持たれなくて良いと感じた。


道路の反対側に深夜3時なのに営業しているラーメン店を発見。

毎回夜散歩の際にはどこかで食事を取る事に決めているのだけれど、ただでさえ深夜にやっている店は少なく居酒屋を除けばチェーン店位のもんで、さらにはチェーン店ですらコロナ過以降は24時間営業の店舗が減り、マクドナルドなんて都内ですら深夜にやってるお店は余り見かけなくなってしまった。

なので大手チェーン店以外で深夜に入れる飲食店は私達にとってとても貴重、なのであそこに入ろうかと知人と相談したのだが、店名を記載した看板の書体にそそられない何かを感じたので入るのをやめた。

もっとも書体がそそらなかった以外にも理由はあり、今歩いている場所の土地柄を考えた場合に飲み会帰りの酔っ払いがシメを食べてて、それだけなら別に良いんだけれども酔っぱらってるせいで声のボリュームが大きかったりで落ち着かないなんて不安要素があったり、後は単純に大通りを渡るのが面倒臭かったり(実はこれが一番大きい)と言った理由もあるのだけど。



あああああ

地図で確認したら次の糀谷駅も大通りからは1つ路地を入らないと通過できない場所にあった。

別に今回は蒲田まで大通りをそのまま進み、糀谷駅はスルーしても良かったのだけど、糀谷商店街のアーケード看板を目にして以前友人が糀谷に住んでいた際に糀谷駅前の商店街を何度か歩いた事があるのを思い出し、久しぶりに歩いてみたい気分になった為、商店街のアーケードをくぐり駅方面へと向かった。


大阪王将を左手に見つつ駅へと近づく、そう言えば餃子の王将には何十回単位で行っているけれども、大阪王将の店舗には一度も入った事が無い。

何故なら行動範囲内に店舗が無いからだ、わざわざ都内に出かけてそのご飯で大阪王将に入る気にもならない。なので越谷市に出店でもされない限り今後も私が行く事は無さそうである。


そのまま商店街を進んでいく、しかしここで些細な事ではあるが1つミスをしてしまった。

実はこのまま商店街を進んでしまうと糀谷駅を通過出来ない、糀谷駅を通過したいのであれば先ほどの高架に沿って脇道を左に曲がらなければならなかった。

しかしそれに気が付かずに商店街をまっすぐ歩いてしまった。

大分商店街を進んでしまった所でそれに気が付き、ファミリーマートの辺りで左折して高架沿いの道に向かう。


そしてすぐ高架沿いの道には到着したのだが、ここから糀谷駅に行くには高架沿いを少し駅方向に戻らなければいけなかった。

既に長距離を歩いて疲れており、さらにはゴールの蒲田まであと少しと言った感じだった為、わざわざ駅に行くためだけにここから戻るのが面倒くさい&さっき高架をくぐった時点である意味駅に着いているようなもんじゃないかと言った気分にもなった為、駅に戻らずそのまま高架沿いを歩いて京急蒲田方面に向かう事にした。

それによる弊害はただ1つ。

この記事に「〇時〇分 糀谷駅」と言う見出しが付けられないと言う事。

ただ別にその程度無ければ無いで問題ない、多分この記事を読んでくださっている方のほぼ全員も同様の感想だろう。


高架沿いの道は商店街の通りと違って何も無く少し不気味な感じがした。

特に見るものも無いし、早くここを抜けたい気持ちにもなったので、少し歩調を早め京急蒲田へと向かう。


糀谷から京急蒲田は程近く、すぐにそれらしき建物が見えて来た。


友人が糀谷に住んでいた頃に訪れた京急蒲田はまだ再開発の真っ最中で、そのころとは駅舎とその周辺施設の景色が一変していた。


駅へと渡る歩道橋の上から通りを眺めていると、真夜中の人気の無さのせいもありこのエリア全体がとても無機質に感じられた。

例えるならば一昔前の、余りNPCを配置出来ないゲームのような、人々の息遣いが聴こえてこない感覚があった。恐らく真冬の冷たい空気もそんな雰囲気を強調する手伝いをしていたんだろうけど。


駅方面に向かって歩道橋を渡る。

やはり人気が無いのでどこかゲームっぽさがあるなと、写真を今眺めててもそんな感想を抱く。


3時28分 京急蒲田駅

京急蒲田駅に到着。

普通だったらここでゴールだったりするのだが、今回のゴールはJRの蒲田駅。

知らない方もいらっしゃるかもしれないので一応説明させて頂くと、京急蒲田駅とJR蒲田駅は800m程離れているのでゴールまではあとひと踏ん張りなのだ。

駅前はすっかり綺麗に再開発されていた、私が糀谷の知人の家をたまに訪れていた頃はもっと駅のこちら側はゴミゴミしていて、この辺りにはガイアと言うパチンコ屋や、スーパーなんかもあり「THE☆下町の駅前」感じだった。

それが今やご覧の通りロータリーや駅地下ショッピングモールに大型マンションと様変わりしている。

極めつけは駅前に設置された希望と書いてある母子の像、ネットやバラエティー番組等では悪く言われがちな蒲田界隈だけれども、再開発すればこんなに綺麗に出来るんだぞ、蒲田で暮らすお前らだって頑張れば港区女子辺りに負けないポテンシャルを叩き出せるんだぞと、そういう叱咤激励も含んだ意味合いもこの像には含まれているのかもしれない。


ソーセージの自販機。

この手の自販機、あるとついマジマジと見ちゃうんだけど、都内でこの手の冷凍物を見かけても埼玉まで持って帰るには難があるので未だ手を出した事が無い。


アーケード商店街を進む、こちらの商店街は「京浜蒲田商店街あすと」と言う名称らしい。


蒲田と言えば羽根付き餃子が有名だけれども、羽根付き餃子御三家の1つ、金春本館。

ちなみに蒲田羽根付き餃子御三家は
「歓迎(ホアンヨン)・你好(ニイハオ)・金春(コンパル)」
だけれども3店舗の創業者はそれぞれ兄弟だったりする。

私はJR蒲田駅からアクセスしやすいのもあって、歓迎に行く事が多かったけど今調べたらニイハオって蒲田だけで系列店が6店舗もあるらしい。

その他町屋や新橋、渋谷等にも支店があって自分が知っている頃より大分店舗数が増えていて驚いた。

対する歓迎も蒲田だけで3店舗+餃子直売所が1店舗。その他下北沢や溜池山王、銀座等やはりこちらもかなり店舗数が増えている。

一方金春はグループ全体のHPが無いのでグーグルマップで調べてみたところ蒲田に3店舗のみだろうか?


金春本館の少し先にはパンダと言う中華料理店があった。

なんと言うか安直な店名…だなんて言ったらパンダ理容室やパンダ飯店の方々に怒られてしまうのでやめておこう。

そうそう、パンダ飯店の牛バラ炒飯が私は大好きでちょくちょくUberEatsで頼んでいる。草加越谷界隈にお住まいでパンダ飯店が注文可能な地域にお住いの方は是非一度お試しを。

ただもっと言えばお店に直接食べに行った方が安いし出来立てが食べられるのでむしろそっちをよりオススメする。


京浜蒲田商店街を抜けるとすぐに今度は蒲田東口商店街、蒲田界隈は他にも西口の方に蒲田サンライズ等があったりと商店街が多い。当然日常生活に必要なお店もかなり多い為、ガラが余り良く無いのを除けばとても暮らしやすい街だと思う。


駅前には何やら大きな建物が建設中だった、この文章を書いているのは2024年6月だけれども、散歩をしたのは1月なので現在は既に完成しているのかもしれない。

さすがに記事のストックが溜まり過ぎているので次回以降は記事作成のスピードアップを心掛けたいのだけれども。


3時39分 蒲田駅

そんな訳で今回のゴールである蒲田駅に到着、ただし始発まではあと少し時間がある。

とりあえず始発の時間まで朝食を食べて待つ事にしようと思い、この時間でも開いているお店を探す。


駅構内はシャッターがあって通り抜けられないので駅の横にある西口への通り抜け通路を使う。

蒲田と言う土地柄もあってこの時間にこの通路を使うのはちょっとおっかない感じがした。


ただ実際階段を降りて地下通路に入って見ると、ご覧のようにゴミも落ちておらず通路はかなり古びているけれども見通しも良い為特に恐怖を感じる事も無かった。

90年代辺りだったらここで寝ているホームレスなんかがいたかもしれない。

そんな訳で西口にやってきた、駅前にはドン・キホーテがある。時間に余裕があれば覗いて行こうと思いつつ飲食店を探す。

サンロード蒲田を入り口からチラ見するが、奥まで見ても開いているお店は無さそうだったので商店街の中には入らなかった。


そんな訳で少し駅前を歩き回ったが、結局松屋しか開いておらず、おろしポン酢牛丼を頂いた。

店舗の外観を撮り忘れてしまったので食事の写真だけでご容赦下さい。


蒲田の始発は4時22分とかなり早かったので、結局牛丼を食べ終わってドン・キホーテを見る時間の余裕は無くすぐ駅へと向かった。


そんな訳で東京夜散歩 第四夜も無事終了。

今回はメインの目的だったスカイブリッジも見ごたえがあってとても綺麗だったのだけど、渡った先の羽田空港にて間近で飛行機が見られたりと、思いの他副産物があってとても楽しかった。

是非夜のスカイブリッジは一度歩いて渡ってみるのをお散歩好きの方にはオススメしたい、なんなら羽田空港近辺までは車で行って橋だけ歩いて渡ってまた車に乗って帰ったって良い位。

ドライブで通過するだけでは味わえない、充実感があそこには確実にあった。

さて、2024年6月現在、深夜散歩は未だに月1で続いており現在までに第9回まで行われている。

繰り返し申し上げるのだけれど投稿ペースを上げていけるように今後は頑張りたいと思うのでその際にはまた読んで頂ければ幸いです。

それでは次の投稿をお楽しみに。

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