
鳥獣戯画に出てくる謎の動物がヤバすぎた
「鳥獣戯画」って知っていますか?
日本史の教科書によく載ってる
ウサギとカエルがひっくり返ってる絵が
描いてあるアレです。
鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)は、京都市右京区の高山寺に伝わる紙本墨画の絵巻物。国宝。鳥獣戯画とも呼ばれる。(中略)一部の場面には現在の漫画に用いられている効果に類似した手法が見られることもあって、「日本最古の漫画」とも称される。
「鳥獣戯画ってウサギとカエルの絵でしょ?」
そう思って時期が私にもありました。
でも実際に見に行ったら、
ちょっとホラーな動物がいて度肝を抜かれました。
鳥獣戯画のカオスっぷりを知ると
ますます味わい深くなります。
鳥獣戯画を好きになったきっかけは
特になかったと記憶していますが、
なんかかわいいなと思っていました。
そんなとき、ちょうど東京国立博物館で
鳥獣戯画の特別展が開かれることになりました。
本物を見に行けるチャンス!!!
ということで早速チケットを買いました。

それなのに、コロナの緊急事態宣言が出て
特別展は中止に。
チケットはなくなく払い戻しました。
くやしいーーー!!!!!(←ハンカチを噛む人)
チケット買って行く準備万端だったのに!!!!!
それからは、たまにお店で見かける
鳥獣戯画のグッズを買って思いを馳せていました。

そして3年が経過し、ある日ふと考えました。
京都に行けば鳥獣戯画見られるんじゃない??
思い立ったが吉日、見られる場所と
そこまでのアクセスを調べます。
場所は、京都の高山寺。
ホームページのアクセスを見ました。
・JR京都駅からJRバス高雄・京北線「栂ノ尾」「周山」行で約55分 (途中、四条大宮・二条駅前・円町などを経由)、栂ノ尾下車。
・京都市営地下鉄四条駅(四条烏丸)から、市バス8系統で約50分、栂ノ尾下車。 (途中、地下鉄太秦天神川駅を経由)。
バスで50分!?!?遠いね????
京都に着いてからのハードル高いな????
しかも、高山寺に行っても必ず見られるわけではないらしい。
展示する日程が決まっていて、
その日を目掛けて行かないといけない。
障壁が増えていく……
鳥獣戯画は見たいけど、もう少し気軽に見たい……
そこで見つけたのが「京都府立陶板名画の庭」!!
ここなら鳥獣戯画を全巻見られるらしい!!!
本物ではないけれど、とにかく全巻観たかったので
ここに行くことに決めました。

そしてついに、鳥獣戯画とご対面!!!!
●甲巻
とりあえず名シーンを探そう!





動物たちが遊んでいるシーンが多くて
とにかくかわいい!!!!
ウサギやカエル以外にも、
サル・キツネ・ネコ・ネズミなどなど
たくさんの動物が出てきました。
セリフはありませんが、
不思議とにぎやかな雰囲気を感じます。
●乙巻
少し雰囲気が変わります。
馬や牛の戦っているシーンが出てきます。



●丙巻
こちらもまた雰囲気がガラリと変わります。
まず、イヌやニワトリなど馴染み深い
動物が出てきます。



この辺までは、序盤の雰囲気との違いを
楽しみながらもかわいいな〜って感想です。
次から、急に様子がおかしくなります。

この動物めちゃくちゃ怖くないですか!?笑
サイみたいに鼻先にツノが生えてて
カメなような甲羅を背負ってる。
よく見ると甲羅はちょっと柔らかそうだし
カメほど脚は短くない…。
なんとも形容し難い動物です。
幻獣でしょうね。
幻獣であってほしい。
(怖いからこの世に存在しないで…)

体は豹柄で首が長い。
でも龍のような顔ですね。
怖いのでこちらも幻獣ということで
いいですかね…。
●丁巻
ここまで来ると、もはや何見てたっけ?
と思うくらい別の作品になります。



この次からカオスが始まります。
まさに終わりの始まり…といった感じです。

迫力あります。
独特の雰囲気をお持ちでいらっしゃいます。

おそらく龍なんですけど
脚が4本?あって体が二股に分かれてます。

ゾウはおそらくそのままなので安心です。
そして最後。
鳥獣戯画の最後を締める動物がこちらです。

怖すぎます(笑)
象のような長い鼻、
トラ柄の脚、
獅子の同じ首周りの毛並み、
龍と同じ背中、
体全体は豹柄。
具合いの悪い日に見る夢のような動物。
あれ、私、鳥獣戯画見に来てたよね???
と不安になるくらいカオスです。
鳥獣戯画って動物たちがじゃれ合ってる
かわいい作品だと思っていたのです。
でも、知れば知るほど幻獣が出てきて
不気味に思えてきました。
後半にかけて動物がどんどん神話的な存在に
なっていきます。
ウサギとカエルの有名なシーンは
ほんの最序盤でした。
売られているグッズも序盤の甲巻が多いです。


それなので、たまーーーに後半の幻獣が
グッズになっているのを見かけると、
物珍しさで衝動買いしそうになります。
怖がってたくせに。
これを見に行ったあと、鳥獣戯画に関する
書籍を何冊か読みました。
それぞれの巻ごとに作者や書かれた時代が
異なるそうです。
だからこんなにも雰囲気が変わるのですね。
何がどの動物なのか特定したくて、
鳥獣戯画の研究をできる大学院を
一瞬探したほど夢中になってしまいました。
知れば知るほど味わい深い鳥獣戯画の世界でした。
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