毎日が”読書”のようになる仕事術
・僕たちの仕事はすごく”濃い”時間
・会話は「耳でする読書」
・聞き上手な人のメリット
僕たちの仕事はすごく”濃い”時間
生命の中で言語を持ち合わせているのは人間だけだと聞いたことがあります。こんなにも無数の生命体が共存しているこの地球上で、人間はとてつもない能力を兼ね備えているということです。
僕たち”バー業界”は、カウンターワークにて”お客様との会話”という素晴らしい機会を毎夜過ごすことが出来ています。
ワークなんて言ったら失礼ですね。カウンタースタディーです。
スタッフとゲストがお話している、この光景は俗に言えば僕たちは「仕事中、勤務中、サービス中」、ゲスト側は「休日中、息抜き中、娯楽中」です。
でも、この構図はそういった側面でしか見ていない人の意見であって、先述した”カウンタースタディー”の頭で考えれば、僕たちは「学び中、勉強中、インプット中」、ゲスト側は「享受中、伝達中、アウトプット中」という風にもなります。
つまり、僕たちの仕事にはいくつもの面があって、それに気付いて過ごすとものすごく時間が濃くなるってっことです。
会話は「耳でする読書」
①お酒をつくるのが好き
②お酒を飲むのが好き
③お話をするのが好き
④お話を聞くのが好き
⑤バーの空気が好き
⑥バーにいる自分が好き
僕たちの業界にいる人間のほとんどが上記の中のどれか2つ以上の好きを持っていると思います。
人気があるのは①、②、⑥ですかね。ちなみに僕は入社当初は断然⑥が一強でした笑。
どれも大切な要素ですし、そこに身を置く上では素敵なモチベーションだと思います。
これ、経験を重ねてきたり、昔よりもいろいろなものに触れていくとですね、変わっていくんですよねー。
好きの順番が。
確かに今も僕は⑥が一番ですけど笑、次にというか同率で首位なのは④かなと思います。
(↑②の欲は半端ないので日々戦うのに苦労しておりますが笑)
少し話は逸れますが、僕は日頃から読書をするのが好きです。何か自ら立てたビジョンを形にした成功者の本が特に好きです。
つまり、人の経験談やそのプロセスを聞くことが趣味になっています。
この趣味を持っている僕にとってバーのカウンターっていうのはただただ学び場でしかありません。だって、日々いろんな人の話を聞くことが出来るんですから。しかも読まずに聞ける。
僕に言わせれば会話っていうのは「耳でする読書」なんです。
聞き上手な人のメリット
先述した6つの好き要素が偏っていると、カウンターでの時間が”ワーク”になってしまいます。せっかく好きな要素が2つ以上ある仕事に就けているのに非常にもったいないなって思います。
ま、確かに話を聞くよりもするのが好きな人もいます。僕だって話し始めれば長くなるタイプですし、たまに早口すぎる時には「ウーマンラッシュアワーの村本みたい!」って言われるくらいです笑。
でも、聞くことによるメリットってあるなって今更気付いたんです。
(↑時間かかりましたね笑。こうやって言葉に出来るようになるまでの道のり12年笑)
ひとつは何度も言いますが「学び」になること。他人の人生はだいたいにして自分とは重なりません。同じような人生を歩いてきた人と出会う確率なんてそうそうにない。ましてお店で知り合うっていう出会い方だとなおさら。
聞くだけで人生のパターンみたいなものをひとつインストールできるんです。しかもタダで。wifiも使わずに笑。最高じゃないですか?
もうひとつは、知らないうちに聞き上手になれるってことです。
聞く技術みたいな本が出ていますが、確かにそれに書いてあるように聞けたらすごく人の深くまで潜り込めるような気はします。
ただ、潜る必要のない場合も往々にしてあります。ただのアウトプットの場にしたい人だって無数にいますから。
俗にいう「聞いてほしかっただけ」ってフレーズ。
意見はいらない、ただ「そうだね」って言ってほしいだけ。
そんな状況の時に、何か意見を言いたくても言わずに耳を傾けるようになります。沢山の人と話しているとその空気というか「あ、ここは聞く場面だな」って何となくわかるようになります。
この時の気持ちはドラクエの戦闘シーンで言うと「いのちだいじに」モードです笑。
このモードへの移行がスムーズにできるようになるとですね、よく相談を受けるフェーズに入ることが出来ます。そして、このフェーズは信用が貯まっている証拠。
僕はよく若手から相談を受けます。その際はほぼほぼ聞くだけです。
たまに意見も言いますが絶対にその子の意見は否定しないし、同調の上で持論を並べる。そうすると自然とその意見と同期して解決策へと進化したりします。
結果、お互い満足。「また明日頑張ろうね」って前向きな気持ちで眠ることが出来ます。
最高じゃないですか?聞くことが好きになるだけでこんなにも恩恵が得られるなんて。
一日は24時間しかないんです。その時間をどう密度濃く過ごせるかが人としての幅を広げるキーだと綴っていて改めて思いました。
ただただより密度高くnoteと向き合っていくために”サポート”という名のギフト。感謝(*^▽^*)スタッフのために使わせていただきます!