60代、お金を貯めるより価値のある筋肉を貯めるべき3つの理由
人生は不公平です。60歳をこえると健康面でそれは如実に現れます。体力の違いが健康に及ぼす効果がより現実的になるからです。
かつて仕事で関わった介護老人ホームで出会った2人の67歳の男性の話です。
67歳のAさん(男性)は50歳を超えた頃から生活習慣病に悩まされていました。
太り気味の体型で股関節を痛め、ベッドでの生活が続く中で若年性の認知の症状も発症したため入居されていました。
息子さんは40代の働き盛り、これから進学を控えたお子さん(お孫さん)がおられます。
Aさんの隣室の92歳のBさん(女性)には67歳の息子さん、Cさんがおられます。Cさんは月に数回いお母様をお見舞いに来られます。
日に焼けたがっちりとした体型で年齢よりも若く見える朗らかな方です。時々連れて来られるお孫さんは、Bさんのひ孫さんになります。
人の人生の評価は誰もできませんが、AさんとCさんは同じ年です。やはり健康は尊いものだと感じるのです。
今、60歳のあなたが10年後Aさんのようであっても、Cさんのようであっても、どちらも不思議ではありません。
人生100年時代と言いますが、健康に生きるにはそれなりの努力が必要だと思います。
その努力の一つが筋トレです。この記事ではその理由を説明いたします。
60歳以降で筋トレをすべき3つの理由
60歳を超えたら、お金を貯めるよりも、筋肉を貯める方がリアルに大切だと思います。その理由は次の3つに集約できるでしょう
1若さは筋トレに比例する
2筋トレで怪我をしにくい体質となる
3筋トレで病気になりにくい体質となる
1 若さは筋トレに比例する5つの理由
筋トレをおこなうことは若さを保つのに大きな影響があります
①筋トレでテストロンの分泌が促進される
筋トレを行い、筋肉が刺激を受けるとテストロンと呼ばれるホルモンが分泌されます。
テストロンは男性ルモンの一種ですが、テストロンは、前向きで活力を与える作用があり、男らしさを保つのには必要なホルモンです。
筋肉質の男性がたくましく見えるのは、見た目以上に内面から感じるホルモンの影響も関係しています。
因みに、男性ホルモンは女性であっても分泌され、アクティブでハツラツとした雰囲気に影響を持ちます。
②筋トレによって表情筋が鍛えられる
顔の筋肉である表情筋も年齢と共に衰えてきます。
顔のたるみで表情が乏しくなると、見た目の老化も一層進んで見えますし、老化を感じさせる要因です。
筋トレを行い身体に力が入り、踏ん張りを効かせることは、顔の筋肉を使うことになります。
これが自然に顔の筋肉を鍛えることになり、表情豊かで若々しい顔つきを維持することができます。
③筋トレによって顔色が良くなる
筋トレによって筋肉が鍛えられると血流がが良くなります。
筋肉は、血管を圧してポンプの役割をします。特にふくらはぎは第2の心臓と呼ばれるほどです。
このことは健康面で大きなメリットがありますがし、何より血色の良い顔は若々しい印象に大きく影響します。
④代謝が良くなるため肌が綺麗になる
筋肉の量が増えると、基礎代謝が向上します。
で基礎代謝とは細胞が入れ替わることですが、年を取るとフケ顔になるのは、代謝が悪くカサいた皮膚が入れ替わらないのも要因です。
筋肉質になることで、代謝が良くなり肌も美しくなります。
⑤自信は若さに影響する
筋トレに励むことにより、目に見えた成果や効果を感じることは何より自信につながります。
自信とは内面の若さであり、それは自ずと表情や態度に現れます。
2 60代を超えたら怪我をしない身体作りが重要である。
加齢による筋力低下が怪我の要因となります。
上の図は年代別の平均的な体重に占める筋肉の量の比率です。
年齢と共に筋肉は低下し、60代男性は20代の35%、女性では30%筋肉は少なくなります。
70代だと男性は45%女性は41%の減少です。
筋肉量の低下は身体を支える力や、足腰を持ち空ける力が弱くなるため怪我につながりやすくなります。
寝たきりになる老人の原因の10%は、病気や老衰でなく転倒による怪我や骨折が原因です。
さきほどAさんの例もそうですが、回復力の弱い老人が一旦ベッドに寝たきりになると、筋肉はますます減少し、2度と立ち上がることができなくなるケースは非常に多くなります。
3 筋トレで病気になりにくい身体となる2つの理由
基礎代謝とは、生命維持(心拍や呼吸、体温など)に必要な最小限のエネルギーのことです。
筋肉を維持するには高いエネルギーが必要になります。つまり、基礎代謝が高い身体であるということです。
① 基礎代謝が高いと太りにくい
基礎代謝が高いとエネルギーの消費が高くなります。
摂取したエネルギーをしっかりと消費して、溜め込みにくいということです。太りにくい体質の人は基礎代謝が高い筋肉質の人ということになるのです。
逆に、基礎代謝が低いと太りやすく、生活習慣業になるリスクが高まります。筋肉が少なく、太り気味の人は健康面で悪循環のループとなるので気をつけましょう。
②筋肉質の人は免疫力が高い
基礎代謝の高い人は低い人と比べ体温も高く、そのため免疫力が高くなる傾向にあります。
N K細胞は癌細胞を抑え込む力がある免疫細胞ですが、この細胞は体温が36度以下だと活性化しにくい性質を持っており、癌細胞を抑え込む力が弱くなります。
同じように、多くの免疫細胞は体温が高いほうが効力を発揮し、病気になりにくい状態となります。
病気や怪我をしたときに発熱するのは、生理的に体温を上げて免疫細胞を活性化させるためなのです。
筋トレで筋肉を鍛え、普段の体温を上げることは最高の温活作用があると言えます。
筋トレは何歳から始めても効果がある
老化とは何かを考えると、筋肉の衰えのことといっても過言ではないでしょう。
先に述べたように、使わない筋肉は年齢と共にどんどん減っていきます。しかも同じ運動をしたとしても、筋肉のつき方は遅くなってきます。
嘗てなら、日常的な運動であってもそれなりに筋肉が維持できていた人も、意識をしなければ筋肉は落ちるということです。
筋肉は年齢に関係なく鍛えられる
使わない筋肉はどんどん減少します。そして、確かに筋肉がつく速度は遅く、嘗てのように響くような速度ではなくとも、鍛えれば筋肉は必ず付きます。
60代の筋トレで気をつけることは
1焦らないこと
2継続すること
このことについては→
まとめ
1若さは筋トレに比例する 筋トレでテストロンの分泌が促進される 筋トレによって表情筋が鍛えられる筋トレにとって顔色が良くなる 代謝が良くなるため肌が綺麗になる
2 筋トレで怪我をしにくい体質となる
3 筋トレで病気になりにくい体質となる基礎代謝が高いと太りにくい筋肉質の人は免疫力が高い
4 筋トレは何歳から始めても効果がある
ほどほどの生活と少しの社会貢献ができれば幸せな60代
60代の残された時間は少なくはないですが、余裕があるわけではありません。これからの人生をどう生きたいですか?
途方もないお金を手に入れ、途方もない冒険をして、全国的な名誉を手に入れたいですか?
それとも
途方もないお金は必要ないですが、
ほどほどに楽しく生きる暮らしはどうでしょう?
途方もない冒険は腰がひけますが、
可能性を信じてやれることはやってお久野はど うでしょう?
華やかな名誉は望みませんが、
家族が幸せで、少しは社会のお役に立つことをしてみるのはどうでしょう?
ただ、細やかな望みであったとしてもそれを叶えるには今まで以上に
「体の健康」「心の健康」「お金の健康」→「3つの健康」が重要になります。
応援させてください、そして応援してください
当サイト(プログ)は60代の方を応援するサイトです。3つの『健康』について有益な情報を発信します。ささやかな社会貢献ができればいいなと思っています。
同年代の人たちと協力しあい、知恵を持ちよって社会を明るくする、そんなコミュニティを創りたいなと思っています。ささやかな冒険です。
私事ですが、60歳手前で角膜の障がいで強度弱視となり、ほとんど目は見えないのです。
でもPCは白黒反転で拡大すればこうして文字を打つことは可能です。
「好奇心」と「健康」があれば、ほどほどに楽しい生活はできています。
いろんな人を応援したいし、応援されたい。
よければnoteやTwitterをフォローいただければ幸いです。人生はいつだって今がクライマックス。楽しみましょう!