どうして家庭科を学ぶんですか?
「だから、やっぱしまあ、それ(家庭科の残るもの)は総合する力っていうんでしょうか、理科的なもの、社会的なものね、そういうものをまとめていって、自分が生きていく上で何が必要なのかっていうことが分かっていくためにも、まあ、家庭科があって、それはつなぐ、のりみたいなね、役割をしていく教科があれば、非常にいいと思いますね。」
ー第4章D先生の話
(教師の成長と実践コミュニティー高校教師のアイデンティティの変容ー小高さほみより)
6月に初めてnoteを書きまして、
結構緊張してたのですが、読んでいただけただけですごく嬉しかったです!
自分の振り返りも含めて書きつつ、
できたら家庭科の先生と繋がりたいな、とか思っていたのに、
あれれ、、? 1カ月も経ってる!!
何から書いていいのか分からず、恥ずかしくもあり、、
でもただ、悩んでもしょうがないので、
今考えていることから書いてみます。
千里の道も一歩から!
「先生~、なんで家庭科勉強するんですか?」
こんなこと聞かれたことはないのですが、
聞かれたらどう答えよう、、
良い授業をするためには教科の事を良く知ってなければなりませんよね。
家庭科において、教える目的・目標ってなにか、
今日はこれを考えてみたいと思います。
※教科の目的・目標についてレポートを書く課題があり、そのとき考えていた内容です。
1.学習指導要領
目的・目標、といったらぱっと浮かぶのは学習指導要領ですね!
家庭科の学習指導要領解説をなんとなしにレポートに載せたら、
学習指導要領解説には「目的」ではなく「目標」と書いてあるとのことで、
教授から「目的と目標の違いを説明してください」と突っ込まれてしまいました。その場で答えられませんでした。。調べたところ、
「目的」は、「目標」に比べ抽象的で長期にわたる目あてであり、内容に重点を置いて使う。「人生の目的を立身出世に置く」◇「目標」は、目ざす地点・数値・数量などに重点があり、「目標は前方三〇〇〇メートルの丘の上」「今週の売り上げ目標」のようにより具体的である。
(デジタル大辞泉より)
目的は目指す地点で、抽象的とありますから達成できたらいいなぁくらいのものでしょうか。目標はそのためにやる具体的な内容なんですね。
目的は自分で考えろってことかな?
では、さっそく学習指導要領解説を見てみると、
生活の営みに係る見方・考え方を働かせ,衣食住などに関する実践的・体 験的な活動を通して,生活をよりよくしようと工夫する資質・能力を次のと おり育成することを目指す。
⑴ 家族や家庭,衣食住,消費や環境などについて,日常生活に必要な 基礎的な理解を図るとともに,それらに係る技能を身に付けるようにする。
⑵ 日常生活の中から問題を見いだして課題を設定し,様々な解決方法を 考え,実践を評価・改善し,考えたことを表現するなど,課題を解決す る力を養う。
⑶ 家庭生活を大切にする心情を育み,家族や地域の人々との関わりを考 え,家族の一員として,生活をよりよくしようと工夫する実践的な態度 を養う。
(【家庭編】小学校学習指導要領(平成29年告示)解説より)
ちなみに、学習指導要領解説は、この目標の後に各単元について細かい解説が続きます。
高校の学習指導要領(家庭科)は282ページもあるんです!
書き方は小中高ともこのような感じで、なんなら全教科この書き方です。
目標については冒頭に「見方・考え方・学び方」が書かれており、
そのあとに学力観である「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「態度」の順番で(1)~(3)が示されています。
ふむ。
・実践的で体験的な活動をする
・日常に関わる知識技能を身につける
・課題解決学習をする
・構成員(小学校では家族、中高に従って社会)として生きるために学ぶ
などといったことが書かれています。
自分もこれで授業をやってきたので、妙な納得感がありますね。
持続可能な社会をつくる一員になる~、みたいな。
私に限らず学習指導要領は法的拘束力がありますから、先生たちはこれを目標に授業を作っています。
ただ、先ほどの「先生~なんで家庭科を勉強するんですか?」の問いに、
「それはね、生活の営みに係る見方・考え方を働かせ,衣食住などに関する実践的・体 験的な活動を通して,生活をよりよくしようと工夫する資質・能力を育成するためだよ。」
なんて言えません。
学習指導要領ってふむふむって読めるんですけど、
結局家庭科は授業時数が少ないので、学習指導要領を隅々まで網羅することは難しく、さらっとやるところと、深くやるところを判断しなければならなくなります。
自分の中に物差しが無いと迷ってしまうんですよね。
個人的な意見ですが、全部を同じボリュームでやるほどつまらない授業になります。
つまり、家庭科の学習は、
教師が自分なりの目的・目標をもって、
学習指導要領と照らし合わせながら授業を作っていくことになり、
前述の質問には自分なりの答えを言ってあげる。ことになります。
そこで、
もう一つの家庭科の目標を取り上げて考えたいのですが、想定外に長くなってしまったので、それを2.ということにして、
次回書かせて頂こうと思います!
ここまで読んでくださってありがとうございました。
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