精神科受診-学生は辛い
この記事で書いた日の、少し後の話。
別の病院で対応してもらったこと含め、概要は既に伝わっていた。
だから診察室に入るなり、その話になった。
緊急対応してもらった病院から電話が来るのは珍しいらしく、「それだけ皆んなを心配させる症状が出ていたのだと思う」と言われた。
私は何かと「大丈夫」と言ってしまうので、そうではないことを伝えられたのだと思う。
診察時間はいつもより長く、かといってたくさん話すこともなく沈黙も多かった。
先生の質問に対して私が答える。
答えるけれど、言語化しきれなくて途中で言葉がちぎれてしまい、沈黙。
そんなことの繰り返しだった。
やっぱり自分の感情や思いを感じ取って、言葉にするのが苦手だと痛感した。
自分の思いなんてあっても邪魔なだけで、ずっと無視してきたものだから、いざ「言葉にしてください」と言われたところで、練習不足なのである。
先生とは「空虚、虚無感」について話した。
気分障害と言いながらも、大学には何とか行っていて、バイトもしている。
重症ではないし、やることはやっている。
それでも、満たされない感じが常にあって、どこまで頑張っても、何か小さなことを達成してもそれは変わらない。
そして「ずっと苦しいまま、辛いままな気がする。それなら早く終わりにしたい」と伝えると、そんなことはないと言われた。
学生時代が1番辛いんだと。
社会人になるとあれこれ用事ができて、目の前にやることがたくさんある。それに自分だけができることを成すのもこれからですよと。
「昔は良かった、学生時代が良い」みたいなことを言う人は、一面しか見てないと思うと言ってくれた。
大学生は人生の夏休みとか、1番楽しいとかいう言葉が耳に入ってくる中で、私はずっと辛かった。
旅行に行ったり、楽しそうにしている大学生を見るのも辛くて、SNSはほぼ絶っていた。
だから、「学生は楽しい」を否定してくれる人がいることがまず嬉しかった。
いまが1番辛いかは分からない。
もっと地獄が待っているかもしれない。
反対の想像は今はできないから、とりあえず次の診察までは生きることにする。
薬は副作用の関係で少しだけ減らすことになった。
頓服は1回3錠まで、と強く言われながらも処方してくれた。ありがたい。
こんな年齢になっても周りの人に迷惑ばかりかけて、心配させて、支えてもらって申し訳ないと思う。
その一方で、ずっと周りにとっての「良い子」を生きてきたから、これでつり合いがとれると思っても良いのかもしれない。