カウンセリングでフラッシュバックした話
かなり前の話です。
カウンセリングの内容は、整理がついたものから文章にしているので、時系列ではありません。
その日は、大学内での悩みごとについて相談していた。
昔のトラウマに関連しているのは分かっていて、自分でもどこまで話せるか分からなかった。
心理士さんにも「自分でも分からない」と伝えていて、お互いおそるおそる進めるという感じだった。
「どこまで聴いて良いか…」と言いながらも、当時の困りごとについて質問して整理してくれた。
途中から、少し胸がざわざわしてきて、「やばいかも」と思ったときにはもう遅かった。
心理士さんが言っている言葉が聞こえなくて、ひとりで別の怖い世界へ引っ張り込まれる感じがした。
頭が混乱して何も考えられず、「ごめんなさい、怖い」と伝えようとしたけれど、まともな発音になっていなかったと思う。
同時に砂嵐のような音が数秒続いていたのは、何だったんだろう。
とにかく「自分のコントロールを失った」というのがとても怖くて、落ち着くまでしばらくかかった。
涙が止まらなくて、呼吸が苦しくなって、どうしたら良いか分からなくて。
しばらくすると心理士さんの声が聞こえるようになって、呼吸をゆっくりにしようとしてくれているのが分かった。
ゆっくり息を吐くように意識する。
なかなかできないけれど、頑張って呼吸だけに集中していると、少しずつ現実世界に戻って来られた。
「聴きすぎちゃったね…」と誤ってくれたけど、心理士さんは何も悪くないし、私もここまで話せないと思っていなかったので自分でびっくりしてしまった。
そこからは少し話題を変えて、雑談のような感じでクールダウンみたいなことをして面談を終えた。
それから数日は、またフラッシュバックしたらどうしようといつも不安が強くて、何か考え事をするのが怖かった。
しばらく思考の中でもそのテーマ周辺は避けるようになって、今もそのまま。
誰にも話さず、思い出すこともなく生きていけたら良いのに。
日常にあるふとしたきっかけで不安になったり、警戒心が強かったりするのは、向き合わない限りそのままなんだろうな…
話すことは、思い出すことは怖いことだ。
でも、話すことで癒されてきた部分もある。
心理士さんは「無理に思い出す必要はない」と言ってくれているので、しばらくは日々を凌ぐことに専念しようと思う。
生きていくのって、本当に大変。