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映画『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』クロスレビュー

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ロシア語翻訳者、ライターなど複数の寄稿者による 映画『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』 のレビューをお届けします。 6月よりユーロスペースほか全国順次公開予定。 http…
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2020年6月の記事一覧

父、アレクセイ・ゲルマンの遠い木霊

 アレクセイ・ゲルマンJr.『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』(2018年、以下『ドヴ…

予備知識なしで感じてください

ドヴラートフ、最初に知ったのは英訳の『スーツケース』。出したかったなぁ。力不足で成文社さ…

映画『ドヴラートフ』をめぐって #3

▶「やさしい大男」の存在感 役者もみんな素晴らしかったが、特にドヴラートフ役のミラン・マ…

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映画『ドヴラートフ』をめぐって #2

▶映画に見る「いま」の風景 映画『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』は 1971年のレニ…

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映画『ドヴラートフ』をめぐって #1

▶アレクセイ・ゲルマン・Jr の作品! ロシア映画『ドヴラートフ』のことを教えてくれたのは本…

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ソビエト文化の光と影

1970年代のレニングラード、そこに生き、不遇の中で苦しみ、互いに励ましあって生きる作家、…

作家セルゲイ・ドヴラートフの伝記映画

雑貨屋Mitteさんからのお誘いで、6月20日から公開される映画『ドヴラートフ レニングラードの作家たち』のクロスレビューに参加させていただくことになり、一足先に本作を鑑賞しました。一応ロシア語の翻訳者なので、耳でロシア語の台詞を、目で日本語の字幕をたどっていたら、どちらも頭に入ってこないという混乱状態に陥りました(この見方、お勧めしません)。 この作品は、実在のロシア語作家、セルゲイ・ドヴラートフ(1941~1990)の伝記映画で、70年代に彼がレニングラードで過ごした数

雪解け後の凍てつき

 映画「ドヴラートフ レニングラードの作家たち」(ロシア、2018年)の公開が近い。特殊な時…

露傍の石
4年前
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