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ウクライナ戦争はアングロサクソンの時代の終わりの始まりか?

エマニュエル・ドット氏によれば、ウクライナ戦争は、アングロサクソンによるグローバリズムの帰結だ、ということらしい。

なるほど、そういうマクロな捉え方があるのだな。

我々は、つい近視眼的に、ロシアの拡張主義に目が行って、勧善懲悪的に見てしまいがちだが。

アングロサクソンの時代の終焉の始まり、という視点で見ると、グローバリズムの崩壊以上に、デモクラシーの崩壊ということが言えるかもしれない。

グローバリズムは、実際の経済の動き以上にマネーゲームという傾向が強く、実体経済を破壊して来た。同様に、デモクラシーも、高邁な理想とは裏腹に、ポピュリズム、衆愚政治、という馬脚を現しつつある。その意味で、アメリカやNATOが「民主主義と専制主義の戦い」と唱えれば唱えるほど、笛吹けど踊らずの様相を呈して、幾分白けたムードで様子見をしている国が多数派になっているのは象徴的と言えるだろう。

更に付け加えるなら、アメリカの唱えた「民族自決」の理想が、20世紀に混迷をもたらし、今回のウクライナの自立が、その理想の破綻の1つの帰結、ピリオドとなっているような気もするのだ。

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