民は由らしむべし、知らしむべからず
「時間をかけて取材した調査報道の記事よりも、おばけ大根の記事の方がはるかに多くのPVを稼ぐ」か。
もう完全にそういう流れだよね。
まあ、昔から、「悪貨は良貨を駆逐する」って言うし。
ていうか、世の中には元々ポピュリズム的な土壌しかなかったわけで、インターネットによる言論の「民主化」が、それを顕在化させただけのことだろう。何度も言ってるけど、皮肉なことに「民主主義」が世界を滅ぼすんだから、ある意味、自業自得なんだろう。
正しい意味で「民は由らしむべし、知らしむべからず」という現実が突きつけられているのだ。
まあ、ジャーナリズムとコマーシャリズムの問題は、今に始まったことではないけどね。
日本のマスコミだって、「戦争が商売になる」ということで国民を煽りまくって、その結果、自分の首を絞めたという歴史があるわけだから。
ネットがなくても、いつの時代もやっぱり国民は「おばけ大根」の方が好きなわけで。
「滅亡しかけているジャーナリズムを政府が保護する」というやり方は、問題も多いし、結局失敗するだろうな。
自由放任主義で「滅びるものは滅びるに任せよ」というのが正解かどうかわからないけど、「絶滅しかけているヒグマ、ツキノワグマ」を保護して、結局クマが増えすぎて、町中に現れて、大混乱、と似たようなことになると思う。
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