見出し画像

Let's 反転学習#20 授業の質

 昨日、ある2年生さんが、
「予習をしっかりやって授業を受けると、同じ話をまた聴かなければならなくなって眠くなると思うんですけど、どうしたらいいですか?」
というもっともな質問をしてくれました。ちゃんと読んでくれてありがとうございます。
 実際、もしもしっかり予習をして授業に臨んだ場合、往々にしてその授業が易しくて退屈になります。だってわかりきったことをまたやるわけですから。これは、予習なしタイプの授業でも同じです。うんと得意な生徒もいて苦手な生徒もいて、授業は大体真ん中ぐらいのレベルに合わせて行います。苦手な生徒にとってはついていくのも精一杯、得意な生徒にとっては簡単すぎて退屈。

 さて、どうしたらいいか?

 予習が追いついていない人や苦手な人にとっては、やらなければならないことがたくさんあって、しかも明確なので、いっそ倖せなのかもしれません。
 しっかり予習をしてきた人や、得意な人はどうすればいいのでしょう?

 そういうみなさんに2つ提案があります。
 1つは、授業担当の先生に相談しましょう。「じゃあ授業中は他の問題をやりなさい」なのか、「予習で勉強した以外の解き方を授業中に必ず導き出しなさい」なのか、「あなたは分かっているつもりになっていますよ。だってほら、」なのか、分かりませんが、みなさんに合ったアドバイスを下さいます。
 2つめの提案は、授業中に、もしわかりきっているところにさしかかったら、解説などを超えた発展的な質問を授業時間内に必ずすることを自分に課してみてください。
 「授業時間」に実力をつけるために、遠慮せずにがんがんいきましょう。でもまあ、全員がしっかり予習をしてくれば質問をしてくれた2年生さんみたいな、「まじめにやって来た人損」は起きません。それどころか授業そのもののレベルがあがって、クオリティが高まります。
 世間ではすぐに「授業の質が」と言いますけど、授業の質を高めたいならみなさんしっかり予習して、先生にリクエストしていきましょう。否応なく質が向上します。日東駒専なんて目じゃなくなります。
 授業を変えるのは教員ではありません。みなさんです。

この記事が参加している募集

サポートあってもなくてもがんばりますが、サポート頂けたらめちゃくちゃ嬉しいです。