👂【未来の幼稚園】ノベルセラピー作品

作) mamy

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今からずーっとずーっと未来、今まであった会社が全て無くなって新しい会社が作られ始めている頃のお話です。


『Natural Earth for Children』と言う会社が生まれました。

会社はふわふわ浮いているキラキラ光る大きな大きな球体で、外側は透明になったり曇ったりするガラスのような素材で作られていて、内側は手で触るととても温かく柔らかい素材で作られていました。


光のエレベーターでスーッと昇って行くと

そこにはお部屋も壁も何も無く、床が１面広がっていました。この床は芝になったり砂場になったり川になったり池になったり自由に変化できるのでした。


この会社の中に誰がいるかって？ここでは小さな小さな子どもたちが沢山遊んでいるんですよ。

手のひらから好きな色をポンポン出してお絵描きしている子、

心を合わせて歌を歌っている子、

イメージしたオモチャを目の前にポンと出してクルクル回して遊んでいる子、

水をフワッと持ち上げてお花を作ったりして遊んでいる子…

子どもたちは自由に作ったり自由に壊したり何でも思いつくままに自分を表現して遊んでいます。

天井はスクリーンにもなっていて、誰かのイメージを映してみんなで楽しむ事ができたり。皆んなのイメージを合わせて大きなお絵描きをする事だってできました。

この会社の面白い所は、まーるい球体ごとピューんと消えて時間と時空を超えて何処へでも行けちゃうんです。

どこか他の国にも行けるし、地球から遥か先の惑星にも行けるし、ふわふわ浮きながらみんなを色々な所へ連れて行ってくれました。


この会社の社長さんは、金色の髪に青い目をしたルシェルさんと言う背の高いスラっとした女性で、いつもニコニコ心優しい性格、子どもたちを見守ったり、子どものようにはしゃいでみんなと一緒に遊ぶのが大好きでした。


この会社には《フレンド》と呼ばれる先生のような社員が3人います。子どもたちに寄り添ってくれ、遊んでくれ、いつも優しく見守ってくれていました。


この大きな球体の会社は本社。世界中に同じ型の支社があってそれぞれがエネルギーでつながり合っており、情報交換や気づきを共有したりしながらお互いサポートし合っていました。


会社の社訓は『あるがまま』

皆んな皆んなあるがままに、思った事や感じた事をそのまま表現しあるがままでいよう。そんな在り方をとても大切にしていました。


ここは、お仕事をしているパパやママ、自分の時間を作りたいパパやママたちが子どもたちをお願いする、昔で言うと幼稚園や保育園のような施設でした。


子どもたちはお友達と遊んだり、1人でじっくり集中したり、先生と遊んだり、自分の興味がある事や好きなことをしながら魂の輝きをいつも表現していました。


子どもたちはいつだってのびのびしていて、あるがままの魂は眩しいくらいキラキラ光輝いていました。


ルシェルさんは、この美しい光をパパやママたちにも見てもらいたいな〜と思っていました。


会社のマークは、ハートの中で親が子どもの手を包み込んで手を繋いでいるそんなマークでした。


ルシェルさんはずっと大切にしていることが3つありました。

それは
『生きる力はここにある』
『あふれる力を表現に』
『やりたい事を好きなだけ』でした。


そして子どもたちが生き生きとしている姿を見ながら、世界中のネットワークで会社同士ががサポートし合い、愛のエネルギーが広がっていくのを感じていると、とても嬉しくて幸せいっぱいでした。


ある時ルシェルさんは、パパやママ達にこの子どもたちの生き生きとしたエネルギーを見て欲しい触れて欲しい味わって欲しい、子どもとの繋がりをもっと感じて欲しいな〜そんな風に思いました。


そして、子どもたちの中に入って一緒に遊びながら、自分が楽しんだあの頃を思い出し、子ども心をもう一度感じて欲しい。

そうする事でもっと子どもとの繋がりを持って欲しいな。そんな風に思うようになりました。


多くの親たちが子どもたちと遊びながら繋がりを深めていく中、忙しくてなかなか参加出来ない親や子どもになかなかかまってあげられない親もいました。


そんな親達にルシェルさんは『どうしたらいいかな〜』と考えました。


そして、忙しいパパやママと少しでもいいからお話しを出来るようにしてみました。子育ての事や子どもの事や仕事の事などお話ししてみました。


参加出来るタイミングもでいつでもいいから、パパとママの時間をキラキラ輝いて自由に表現している子どもに繋がる時間に…ほんの少しでもいいから作って欲しい…心を込めてお話ししてみました。


すると…

ほんの少しでも一瞬でも子どもの頃に戻って一緒に遊んでみたなら…


忙しかったパパやママは子どもの頃のあのドキドキワクワクを思い出し、自分自身があの頃と同じ光になって心が輝いているのを感じる事ができました。


そして子どもの心と共鳴し親子の繋がりを深めることができました。


ルシェルさんは、光輝く子どもたちとパパとママの繋がりがグッと深くなって本当に良かったな〜と思いました。


それから数日後、会社の中に親子で遊べる空間やパパやママも自由に想像したり創作できたりするそんな空間も出来ました。もちろん壁などありません。子どもたちもパパやママの方に来たかったら一緒に楽しめるんです。


それからと言うと、忙しかったパパやママたちは仕事や用事を早く終わらせてこの空間で自分の好きな事を始めたり、ありのままの自分を取り戻したり、リラックスする時間を作るようになりました。


そして何よりも子どもと遊ぶ時間が増えました。


このルシェルさんの会社の情報は世界中のネットワークで支社に広がり多くの親子のサポートになりました。


世界中が光輝くネットワークで繋がり、地球が大きな愛で光り輝きました。

おしまい