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『天気の子』考察②(というか雑記)

帆高の閉塞感

主人公帆高は、生まれた土地から、逃げるように東京に来た。離島のようだが、明確な情報は、映画内ではあまり多く触れられない。警察に捕まって離島に戻され、保護観察期間の間、息を殺すように高校卒業まで過ごしたようである。

追記

補足のため『天気の子』小説版より以下を引用

──思えばいと疾し、このとし月。今こそわかれめ、いざさらば。 今日で最後の制服を着た同級生たちが、涙ぐみながら卒業の歌を歌い続ける。僕はじっと口をつぐんだまま、雨音だけをより分けるようにして聞いている。

『仰げば尊し』の歌詞が作中にて引用される。《いと疾し》とは、とても早いように思うということなので、この部分を歌わなかった帆高は、とし月の過ぎ去るのが早くなかったという表現として読者は捉えられるだろう。

過去作『君の名は。』との"むすび"

立花富美(君の名は。瀧くんのお婆ちゃん)が、複数回エピソードに絡んでくる。今作の最も象徴的な彼岸のエピソードを語る。三葉のお婆ちゃんは、むすびの概念を語ったのと対照的

須賀夏美の意図

須賀夏美は、幸せな時間を過ごす晴れ女の陽菜に「いつか代償として不幸が訪れる」「人柱として死ぬ」と伝えた可能性が高い。私の憶測だが、前後の文脈でそれ以外には考えにくい。危機感を伝える意図が伺えるとともに、物語前半で占い師の言葉を聞いて、自身を晴れ女かもしれないと言った夏美の憧れによって本物ではなかった自分を認めるために陽菜へ伝えたのかも…。

追記

小説版『天気の子』にて詳細の記述あり


今後も引き続き新海作品の考察は行いたい。あくまで雑記なので、いつか有料でまとめるかも。応援してくださる方がいらっしゃると幸いです。


続く

https://note.com/souichi_n/n/n4e6466303883

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