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上勝の農泊施設 6/椎茸小屋をホテルに改修 真剣にゴミで建築をつくってみる
山挨には、町に数少ない食堂があります。
以前から、町の人たちの大切な場所でした。小さいこどもがご飯を食べさせてもらってたり、それを地元のお年寄りが見守っていたり、今でいうい地域食堂みたいなことが自然と行われていました。
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そこに、遠い国からゼロウェイストの視察に外国の方々が訪れる、不思議な空間でした。
設計者としてそういう施設を創造した、と言いたいところですが、私がこの町に来る前からそんな日常が在りました。
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前オーナーのおばあちゃんが一時廃業を考えていた時に、この場所がなくなるのは困ると多くの人に切望されて、陳さんは山挨を引き継ぐことを決心しました。それだけ、みんなに愛されてきた場所でした。
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宿泊施設と言いながら、寝室は小さくて、ほとんどがラウンジです。
町の人たちのお茶会をしたり、漆喰の壁にプロジェクタを映して小さな映画館にしたりします。暖かくなったら、山小屋みたいにみんなでシュラフで寝ることできるようにするそうです。
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農泊施設なので、棲むように現場監理を行い、多くの人と出会いました。時には地元の大工さんと山菜を採ったり、化石を発掘に行ったりと。
コンビニまでは徒歩4時間半の場所ですが、イノシシが捕獲されて肉を頂いたり、野菜をもらったり、食べるものには困りませんでした。
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そうした中で、いつも誰かが居る場所の大切さをとても強く感じました。いろんな人に助けられて生きていること、だれかの助けになることが出来ること、そして、土地の環境に生かされていることを実感します。
ゼロウェイストセンターで「地球の守り方」を視察に来た人たちが、人間の儚さを知って帰っていくのが、この施設の面白いところです。
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無くなりかけていた町の人たちの居場所は陳さんの活動によって存続し、遠い国から沢山のリピーターが訪れています。
Iターンの若者たちもここで働き、いつも誰かが居る山挨は、新しい物語を綴っていきます。