スポーツとトレーニングがうまくなるためのボディコントロール
トレーニング指導というとボディメイクの方向での指導が人気ですが、スポーツの競技成績向上のためのトレーニング指導というものも存在します。私自身も現役の格闘家、柔術家というプロアスリートであるという側面があり、競技者として活動に加え、これまで多くのアスリートの指導もしてきています。
アスリートの目的は「競技成績の向上」つまりスポーツ(≒競技)で勝つためにその競技でのパフォーマンスを高めることです。
スポーツのために必要なことは何か?
シンプルにウェイトトレーニングだけをしても競技成績向上に繋がるとは限りません。これにはいくつか要素があります。
競技練習が疎かになっている
実はこれ、ベテラン選手あるあるです。競技のテクニックも日進月歩。競技練習なくては成り立ちません。
トレーニングにハマり過ぎてパワーやフィジーク競技に転向するパターンもあります。適正があったり好きな競技に取り組むのが幸せなのでこれはこれでいいかとは思います。
計画性のないトレーニングになってしまっている
トレーニングこそPDCAサイクル回しましょう。
フィジカル付けたいからこそのトレーニング、そこに関しての目標設定をショートとロングゴールそれぞれ現実的なものでもたず漫然とトレーニングをしても得られるものは少ないです。(イメージも大切)
種目選択が適切でない
競技特異性はもちろんあります。したがって競技特性に合わせたトレーニングは競技ごとに異なります。
一方でベーシックな種目が支持されるのには理由があります。漸増的に過負荷を掛けていける基本種目はやはり重要です。ベーシックな種目をしっかりやりこみ、その上で競技特性に合わせたトレーニングを行うというのが基本中の基本ですが、あまり理解されずに珍しいトレーニングに飛びついてしまいがちというのをけっこう見かけます。
そもそも筋力が必要じゃない競技
筋力だけで全て解決できればいいのですが、残念ながら、トレーニング(筋トレ)の比重がそこまで高くないスポーツがあるのも事実。競技ごとでここは見分けましょう。
競技動作に必要な筋肉を鍛えていない
必要な筋肉はもちろん競技によって異なります。腹斜筋や股関節の屈曲動作や首の筋力など、意外にも見落とされているケースは多いです。男子学生はほっとくとビーチマッスルばかり鍛える傾向はあります。目的をきちんと理解、整理して必要な筋肉を鍛えましょう。
トレーニングの3原則と5原理
トレーニングの教科書を開いたら必ずと言っていいほど載っているのがこれ。トレーニングの基本概念です。
これを抑えておらず、報われない努力に時間を割いている方は数知れず。しれば「そりゃそうだろ」という内容です。ですが、自身の行動と照らし合わせると意外と出来ていなかったりします。
なので私もこの原理原則に立ち返ります。
ここから先は
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?