いそいそとバーへ足を運んだ懲りない私はかつて診断書に「断酒が望ましい」と書かれた過去がある
うーん。文書で先生の丸っこい字で断酒が望ましいと書かれた時
何かしら突き放されたなぁという気がしました。
それはもう何年か前の時期に書かれた診断書でした。
肝臓のγ-GTPの値は100以上もあって精神科の担当医は内科の受診も受けてと
おっしゃりました。何度か内科の先生にも受診しました。
γの値が徐々に減ってきてやがて内科の受診が終わりました。
今回の血液検査の数値はγ-GTPの値が2桁で収まりました。
そしてHというアルファベット。数値高いですよというサインです。
13~64が正常値に対して今回の数値は85でした。
それ以前に体重が3桁を超えたままです。
悩ましい。
通風の値である尿酸値10オーバー。
総コレステロール値も240オーバー。
糖尿病の値だけはおとがめなしです。
採血と診察を終えた晩方、私は鬱屈した気持ちを解き放てと
バーへ足を運びました。
しばらくぶりの訪問で顔の筋肉も緩みます。
ニッカのウイスキーをロックとストレートで飲みます。
1杯目に飲んだ時、お腹がじわっと温かくなったのを
感じました。
でも2杯目になるともう酔いが回って美味しいという舌の
感覚が麻痺していたためかそこまで美味しさを
感じられませんでした。
支払いを済ませてその合計額をよくよく計算してみると
一杯あたりの単価が100円アップしています。
ひーっ値上げしてた!
ビールは最初の1杯目が美味しい。
それは今回のバーでのお酒の味わいと一緒でした。
ふわっとするお酒の香り。甘い感じ。鼻を抜ける時の
余韻。そういった複雑な感覚のまとまりがやさしく自分を癒やしてくれるような気がする。
酔うために飲むのか味わいを求めて酔うのか?
どっちもどっち。
帰宅して酔い冷ましに無糖のジョージアの
ブラックコーヒーをペットボトルで飲み
それから眠りにつきました。
どんな体質をしてるんだ?
もっともお酒が自分の体を壊すかもしれないことも
念頭に入れないとたちまち数値が高まることは
目に見えています。
先生が丁寧にも私に断酒が望ましいと書いて
くださったことで私には焼印というか
タトゥーというか心に残ります。
かつてとある知り合いの断酒会の会長さんは
一日断酒とよくおっしゃっていました。
(今のところ断酒会に私は所属しているわけでは
ありません。)
ずっとずっと断酒するというのではなく
今日一日のことだけを考えるということでした。
そうだとしても昨日の晩私はバーで楽しい
ひとときを過ごします。我慢した暁にはそのご褒美をと。
でも、翌日になっての今晩は飲みたくて仕方がないのか?
飲む楽しみというのはあるにはあります。
というのも節酒していて封をあけてないウイスキーが
3本あるからでして。
そのどれかを開けて飲んでみたいという期待が
少しあります。
私はウイスキーに感動を求めています。
でも、自分の体調不良でその美味しさを十分に
引き出せないのではウイスキーに申し訳がないんです。
家飲みするよりもバーの方が感動する味の演出の
高さが際立ちます。
気心知れたバーテンダーさんとの会話。
適度のタイミングでチェイサーをくれる優しさ。
落とした照明に落ち着いたジャズの音響。
私の家飲みウイスキーではそういった要素は
少し足りそうにありません。
そもそも今晩はカレーを食べる予定でして。
一気に生活感が私を包みこんで
ウイスキーへの感動を遠ざけそうな予感がします。
バーでないといけないわけでもなく
家飲みには家飲みの良さはあります。
酔っても帰宅するまでの時間が0分という利点は
実にありがたいものです。
我慢していた時は飲みたくて飲みたくて
たまらないといった感覚。
でもいざ飲んでみるとこんなもんをずっと
待ち焦がれていたのかという少し呆気にとられた
ような感覚。
最近そんな感覚の両端を行ったり来たりしてる
かのようです。
そんなブレブレな私のお話でした。
また3ヶ月後くらいに血液検査はやってくるでしょう。
ロンダリングのような節酒をせずに取り繕うことない
普段の自分のありのままの数値を残せるような
暮らしになったらなぁと願っています。
ここまでお読みいただきありがとうございます!
皆様におかれましては飲み過ぎとは距離をおいた
暮らしをお過ごしになられますように。
そしてまたの機会にもお会いできますように。
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