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2.民間企業からの転職

タケシは27歳で民間企業のエンジニアからある大学の技術職員に転職した。
転職先はQ大学。福岡にある有名な国立大学。
そこでタケシは施設の設計やメンテナンスを担当した。
タケシは意気込んでいた。これまでの経験を活かして、大学を良くしようと本気で考えていた。
でも心のどこかでは少し大学を舐めていた。

「大学なんてどうせ非効率の塊だろ。民間出身の自分なら効率化できることはたくさんあるはずだ。」
そう思っていた。

しかし、この時タケシは勘違いをしていた。
有名な企業に勤め、少し自信をつけたタケシは調子に乗っていた。
いざ仕事を始めると、タケシはミスばかりだった。
大学の仕事は、技術的なことをあまりなく、ほとんどが伝票処理や契約などの事務作業だった。
タケシはこれが致命的なほどできなかった。
書類をチェックするということが苦痛で仕方がないのだ。

そしてもうひとつ、それまで生きてきた中で最も苦痛なことがあった。

上司である川島慎一の存在だった。

タケシはここから3年間、川島から徹底的にいじめられることになる。

そしてそれが、その後苦しむことになるアルコール依存症のきっかけになる。

【反省】
・一緒に机を並べて働く人とは事前に面談するべきだった。
・面談する機会を設けてくれない企業への転職は避けるべきだった。

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