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土竜のひとりごと:まとめ記事:カミさんに遺す僕の物語

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これまでに書き溜めたもの、このnoteの「土竜のひとりごと」に書いたものを2000字程度の文章に整理してここに集めてみたいと思います。
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#短歌

土竜のひとりごと:目次

これまで書いたものを見直して整理しています。 貧乏性の僕はなかなか思い切って捨てることも…

空を飛ぶ土竜
6か月前
37

第295話:所与と多様性と

このところ「所与」という言葉が気になる。 気になっているのは「所与を生きる」という考え方…

4

第293話:🟢秋とカミさんの誕生日:短歌

いい季節になりました。 秋を擬人化した歌と秋の風景を集めてみました。 秋はいつか僕の隣に…

空を飛ぶ土竜
4か月前
74

第287話:🟢プロポーズ:短歌

プロポーズの歌を作ってみた。 月の地図リュックサックに押し込んで僕と「あした」を見に行か…

空を飛ぶ土竜
5か月前
49

第286話:エアコン

この夏は酷暑だった。 僕が御殿場に越してきたのは26歳の時。もうかれこれ35年以上ここに住ん…

空を飛ぶ土竜
5か月前
48

第250話:母

「あんたは誰?」と母が言うので「ああ僕はあなたの子だ」と言ってはみたが 母の痴呆は進ん…

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第234話:ぽつんと一軒家

日曜の夜は「ぽつんと一軒家」を観る。カミさんは「イッテQ」を観たそうなので、何となくたまに観る。大河ドラマは録画して置いて別の日に観ることになっている。 多くの同じ世代の人が結構「ぽつんと一軒家」に嵌っていると聞くのだが、確かにいい。あんな暮らしがしてみたいと思ってみたりする。何だか、ただただ忙しく毎日が過ぎていくと、やむにやまれず、ああ自然の中で原点に帰りたいと思うのかもしれない。 紫陽花が静かに雨に濡れてゐて どこかに行ってしまいたい ・・・ でも、多分それは甘っ

第233話:もはや昭和ではない

かつて図書館に勤務していた時、「もはや戦後ではない」と書いた『白書』を見たいという来館者…

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第222話:ペップトーク

風という風をあつめてみたくなり海への丘を駆けのぼりゆく 何かの拍子でプラスの衝動みたいな…

22

第216話:定年退職

2021年3月、これは単なる個人的な日記です。 今日、学校では離任式があり、基本的には本日を…

15

第213話:捨てられない気質

(加筆再掲) 僕らの子どもの頃は「あてつぎ」というのがあって、服やズボンが破れると別の布…

空を飛ぶ土竜
2週間前
56

第195話:明石海人という歌人

昨日、長島愛生園で、1931~56に死亡したハンセン病患者の死亡者の8割、1834人の解剖録が発見…

13

第186話:トイレの闇

職場に安全衛生委員会という職員の問題を話し合う会があって、ある時そこに「職員トイレを1台…

11

第168話:捨てられないもの

定時制に勤めていた時、生徒と話すのは新鮮だった。 僕の常識にはない新鮮な感覚を彼らが持っていたからである。荒くれから引きこもりまで彼らの生き方は千差万別、多種多様、波乱万丈に満ちていて、思わず「そんな生き方もあるのか」と思わされたことも少なくない。 例えばほんの一例、ある生徒がこんなことを言ったことがあった。彼は朝の5時から午後の4時まで、毎日コンビニのバイトをし、夕方から定時制に通ってくる生徒だったが、ゴミ箱に捨てられているゴミを片付ける時、ゴミを捨てる人の身勝手さに腹立