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Pilot's note NZ在住Ashの飛行士論

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NZ在住のパイロットAshによる飛行士論です。パイロットの就職、海外への転職、訓練のこと、海外エアラインの運航の舞台裏などを、主に個人的な経験に基づいて事実と意見を織り交ぜ、毎回…
自分が訓練生だった時に、こんなレポートがあったらよかったな!と思えるような内容を意識しています。自…
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#ATR

Pilot's noteの有料記事を全て「返金可能」としました!

いつもAsh のnoteをご覧いただきありがとうございます。メインで「運航」しております有料マガジン「Pilot's note」についておしらせします。 この度、有料マガジンご購入者の方々の利益を守りつつ、より多くの方に私の有料記事を読んでいただくために、有料マガジン「Pilot's note」に格納されている全ての有料記事について、本日ご購入分から「返金可能*」としました。同時に、各記事の価格の改定も行なっています。 ほとんどの記事でちょい値下げしました。 有料記事の

【シム後記】 コミュニケーションツールとしてのエマージェンシートークと今回のシムの収穫

前回、オーソリティ・グラディエント(権威勾配)の話をしました。そして、最後に今回のシムで組んだキャプテンに対し、FOとして積極的に「物申す」には、どうしたらいいか、という問題提起をしました。今回は、それの回答編になります。 そのヒントは、前記事の最後に触れた「エマージェンシートーク」の中にありました。(↓◼️ が有料項目です。) エマージェンシートークとは運航中の航空機内では、キャプテンが乗客の安全と機の運航に最終的な責任を負っています。したがって、それを可能にするための

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【シム後記】コクピットにおける権威勾配とエマージェンシートーク

先日、シミュレータ試験がありました。今回のシムをネタにしようと思っていたので記事を書くのが遅くなりましたが、やっと終わったので今回学びになったことを書いていきたいと思います。 今回のキャプテンは、、今回もいろいろなことが起きました。 今回、相方になったキャプテンは、結構大雑把と言うか、知識もマネジメントもちょっとどうなんだろうと言う人に当たってしまいました。 これまで一緒に組んだキャプテンは、当然ながら、First Officer(FO)の私より知識と経験が豊富で、マネ

ATR機種移行訓練の総括

昨年の大晦日、私のDHC-8からATR72への機種移行訓練が終わりました。 ちょっと遅くなりましたが、今回のトレーニングを総括して見たいと思います。 2021年5月訓練開始グラウンドコースからシミュレータでのタイプレーティングまで、2ヶ月かかりました。その模様はこちらの記事に総括されています。 2021年7月路線訓練開始その後、ライントレーニング(路線訓練)に突入。ATRの操縦資格を持つ「学生」として、スタンダードキャプテンと呼ばれる路線教官資格を持つキャプテンと、通常

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第4世代飛行機のスゲーところ

プロシージャトレーニングが終わりました。 ここからいよいよシミュレータに入りますが、今回ATRのプロシージャトレーニングをやってみて気が付いたことがいくつかあるので、ちょっとまとめておきたいと思います。 第4世代のATRと第3世代のダッシュ8私が今、操縦資格を取ろうとしているのはATRの中でも600シリーズなる最新型で、ヨーロッパ製ということもあってエアバスA320やA380と近い設計思想を持っています。 コクピットには液晶画面がずらりと並び、様々な情報がデジタル処理さ

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