僕の初めてのビートルズ
あのさ、あれ どこにある?
夕方息子がリビングにやって来たと思ったら、唐突な質問。
あれってなーに?
ほら、あれあれ。
ビートルズのyesterdayの…
あーあれか。
どこに置いたっけ?
君の部屋だと思うけど…
と息子の部屋の本棚に向かう。
ない。
あれ?ここだと思ったのに…
あ!
本棚の上で埃まみれの"あれ"を発見。
それは、オルゴール。
埃を綺麗に拭いて、ネジを巻いてみると…
最後のところ、音が綺麗に出なくなっちゃったね。
いや、僕が最初に聞いた時からこうだよ。
そうだった?あら、残念…
僕がビートルズを初めて知ったのは、このオルゴールだったんだよ。
と息子。
小さい頃、音楽が好きだった息子が、私の持っていたオルゴールに興味を示して、何度も何度もネジを巻かされた時期があったっけ。
このオルゴールで聞いたイエスタデイを覚えていたんだね。
"僕がビートルズを初めて知ったのは、このオルゴールだったんだよ"
なんて素敵なことを言うんだ君は。
詩人か。
そして、この音色を覚えていてくれた事がとても嬉しかった。
何度かネジを巻いて、5回くらい繰り返し聴いた。
金属の櫛歯が、シリンダーを弾いて奏でるところを見ていると、時間を忘れて見入ってしまう。
やっぱりいい音。
蓋を閉じると響きが良くなるね、と言いながら、ふたりで穏やかにオルゴールを聴いた午後のひとときを、忘れないようにこの箱の中にしまって取って置きたい。
曲の最後のところは、ちゃんと噛み合わないのか、釘が浮いてしまっているのか、ちょっと残念だけど、これはこれでいいのかもしれない。
またいつか聴きたくなったとき、この音を聴くたびに、今日のこの出来事を思い出せるから。
...♪*゚
実はこのオルゴール…
結婚前、私の誕生日に夫がくれたプレゼントでした。
当時、私はVUITTONのボストンバッグが欲しいと匂わせていたので、プレゼントがオルゴールだった事にテンションがダダ下がりだったのを、思い出しました。
そんな事を話すと、
え、素敵なプレゼントじゃん!と真顔で言う息子。いい奴です。
残念な思い出に、息子のおかげで素敵な思い出が加わって、私の宝物になった事は、夫には内緒にしておこうと思います。
オルフェウスのオルゴール
ホームページから、他の曲も視聴出来ました。
30弁、50弁、72弁、100弁
弁の数で印象が変わります。
聴き比べも出来るので、是非のぞいてみてください!
私のオルゴールは50弁
30年以上前のものですが、最後の部分を除けば音色はほとんど変わらないと思います。
時々聞けるように、リビングのテレビラックの下にしまっておきます。
今日も最後までお付き合いありがとうございました。
※曲の順番は、マイ・ウェイからのイエスタデイです。繰り返すので、順番が表示と逆になってしまいました😓
それでは、また♪