日記:匂い立つ。良いものは五感で表現したくなりますね
外に出ても、寒くも暑くもありません。部屋の中と変わらないあたたかさで目の前の公園では小学生や家族連れが遊んでました。空はたっぷり水を含ませた筆から零れ落ちた一滴みたいにあわあわと。まあ、わたしまで溶けてしまいそうな春の日曜日でした。
ほんとは田川健三さんの本を読み進めたのでそのメモをしたいなーと考えていたのですが、うっかりある方のツイにコメントを寄せたことからつらつら考えだしてしまったので、とりあえずそちらをさらう。
井上陽水さんと「匂い立つ」
ガメ・オベールさんという方がツイで井上陽水さんの曲や歌詞に興味を示してらっしゃいました。わたしは親が聞いていたことから陽水さんの歌に馴染みがあり、彼はわたしの中でオリジナルの佇まいを持つアーティストさんの1人です。一方オベールさんに対しても言葉に繊細な方だろうなと感じていたので。また日本語ネイティブの方ではないのではという風に想像しているのですが(これは分かりません)、そういった方が陽水さんの歌詞も良さそうだとツイをしているのを見て、「いいんです!」と伝えたくなり、コメントを寄せました。
けれど、どうもうまく言い当てられてない感じがしてました。そういう時は頭のどこかでぐるぐる考えているもので、少ししてから、「そうか、匂い立つ」だと思ったのですよね。陽水さんの歌詞には(彼の歌詞は曲と不可分だろうか、どうだろう)、「彼独特の、匂い立つ詩情がある」、これでだいぶわたしの感じていることに近くなりました。一般には「色気がある」とも表現される人だと思います。
THIS IS USは肌が震える
そういえば最近、本当に良いものは一言では言えないということに改めて感じ入ったところでした。「THIS IS US」というアメリカのドラマについて人と話してたのです。このドラマはメインビジュアルを見ても概要を見ても、ジャンル分けするなら「ヒューマンドラマ」といった感じなのですが、とてもそのジャンルには収まらない。「THIS IS US」は他のどれとも似ていない、「THIS IS US」としか言いようのない存在なんだ、という。あえて言えば、肌が震える感じ、肌が震える何かがある。
良いものは五感で表現したくなる
最近、まずはアート音楽文芸のみで考えますが、本当に良いと感じる時、それは自分と一体化していると言うことなんじゃないかと考えています。
(↓例えばこの日の日記とか)
だから表現が五感になるのか。。。そんなことを今、2022年4月10日の23時59分の時点で思っています。今、4月11日になりましたね。
えっとガメ・オベールさんのツイもリンクします、いいかな。良いですよね?
[覚書]
iPadのイラレの練習をぼちぼちしたく、フランスのビンテージ柄というのを真似て本日のタイトル画像を作成
[読書メモ]
キリスト教思想への招待(田川健三)
「はじめに」を読んで先に届いた「イエスという男」との位置関係を把握。
(日記:2022年4月10日)